妊産婦は誰でも産後うつになる可能性がある【妻の産後うつを防ぐために夫に知ってほしいこと】

医療
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産後うつは3人に1人がかかると言われ、

妊娠・出産する女性は誰でもかかる可能性があります。

産後うつを防ぐには何をどうしたらいいのでしょうか?

産後うつの症状

出産や育児という人生の大きな出来事を経験し、

自分を取り巻く環境が新しく変わる中、

心身ともに大きなストレスを感じるようになると、

産後数週間から数か月も間、うつ病を招くことがあります。

特に産後2週間から3か月の間がピークともいわれています。

 

急にとても悲しくなったり、怒りっぽくなったり、

泣き叫んだりと気持ちの変動が激しくなります。

産後うつになると夜眠れなくなる

産後うつの症状は気持ちの落ち込みや変動だけではありません。

昼夜問わず世話の必要な赤ちゃんを抱え、疲れているはずなのに

夜眠れない。

 

不眠状態が続くようなら、産後うつを疑ってみましょう。

 

また命がけで生んだわが子なのに「赤ちゃんがかわいいと思えない」

という感情を抱くようになることもあるため、

注意が必要です。

産後うつから来る自殺

日本では妊産婦の死亡原因で最も多いのが、産後うつから来る自殺です。

警察庁の調査(2022年~23年)によると、

自殺で亡くなった妊産婦(妊娠中から産後1年以内)の方は112人

に上っています。

特に20~24歳の若年女性に高い傾向が見られます。

参考記事:妊産婦の自殺状況ー警察庁の自殺分析よりー

産後うつとマタニティブルーの違い

よく言われるのが、産後うつとマタニティブルー

との違いです。

マタニティブルーも産後うつとの1種と言われていますが、

一時的なもので症状も比較的軽症とされています。

マタニティブルーは産後1週間までに起こることが多く、

出産経験者の約半数がかかるとも言われます。

 

マタニティブルーになる原因はホルモンの変化で、

精神的に不安定になったり、疲れを感じたりします。

疲れたと思ったらゆっくり休むことで、数日で治るケースが大半です。

 

産後うつは産後の1カ月前後、体調が落ち着いてきたころに起こります。

疲労感が抜けない、イライラする、強い不安や罪悪感などを感じるように

なります。

 

育児のサポーターが周りにいないと、赤ちゃんの慣れない世話にを一人で

すべて賄わなくてはいけない状況を作り出してしまいます。

いわゆる「ワンオペ」状態です。

 

産後うつは病気なので、本人はもちろん周囲も気付かずにいると

なかなか治りません。

また世話をしなくてはいけない赤ちゃんがそばにいるので、

一般的なうつ病とは違い自分のケアは後回しになりがちです。

産後うつかな?と思ったら

こうした産後うつが疑われる症状が出たらまず、

保健師に相談するか、産婦人科、精神科を受診すること

をおすすめします。

 

特に「消えてしまいたい」「死んでしまいたい」

などと思うようになったり、

身の回りのことができなくなるなど、普段の生活に支障が出始めたら

注意が必要、すぐにでも病院にかかりましょう。

 

病院で産後うつと診断されたら、投薬やカウンセリングの治療を受けます。

産後うつを患う人の中でもごく少数の人ですが、かなり症状が重くなることがあります。

自殺願望が強くなったり、育児を放棄して赤ちゃんの面倒を見なくなったり

することもあるので、早めの対応が必要です。

産後うつになりやすい人

産後うつになる人の多くは、下記のような傾向があると言われています。

●幼少期の親子関係にトラブル

「子どもの頃、親に愛されていなかったと感じる」

「親にかまってもらえなかった」

などこうした幼少期の記憶が、自分が子供を持った時に不安や

悲しみの感情を引き起こします。

 

●まじめな人

まじめでこだわりの強い人は、産後うつになりやすい傾向があると

言われています。

「母乳育児でなければならない」

「家事も完ぺきにこなすべき」など、強い思い込みがあると

産後うつになる可能性が。

 

●精神的な不調を抱えた事がある人

パニック障害や適応障害の経験がある、うつ病にかかったことがある、

また生理前の不調がひどい、と言う人は、産後うつになりやすいとされています。

産後うつを防ぐには夫の見守りが欠かせない

妊娠・出産を経験する女性は誰でも、産後うつになる可能性があります。

産後うつを予防し、また産後うつを悪化させないためには、

夫を中心とした周囲の人たちのサポートがとても重要です。

 

産後のママと生まれたばかりの赤ちゃんには、見守りの存在が必要です。

赤ちゃんの世話や家事などを、お母さん一人が抱え込まないように

夫は妻の置かれている状況を理解しサポートすることで、

産後うつを防ぐことができます。

 

特に最近、母乳で育てる「母乳育児」がよいとされる傾向があります。

ただ母乳の出具合には個人差がありますし、栄養バランスに優れた粉ミルクを

使っての育児もメリットがあり、粉ミルクを推奨する産婦人科医も

たくさんいらっしゃいます。

 

お母さんは母乳育児がすべてだ、母乳で育てなくてはいけないと

考え過ぎなくてもいいのです。

 

また夫や実両親、義両親などの家族、友人など周囲の人たちも

「赤ちゃんは母乳で育てるべき」など、

「母親はこうあるべき」論は控えるようにした方がよいでしょう。

夫は産後の妻にどう接したらいい?

朝から晩まで赤ちゃんと2人きりの生活は、思っている以上に

つらいものです。

初めて子供を出産した場合はなおさらです。

 

赤ちゃんというのはまだ自分では何もできませんし、

片時も目が離せない存在です。

よってお世話をするママはゆっくり眠る、食事を取るなど自分の時間を

充分に持つことができません。

トイレにさえゆっくり入ることも難しいのです。

 

夫はできるだけ早く帰宅するようにする、妻の話をよく聞いてあげる

などして、サポート役に徹するとともに積極的に赤ちゃんのお世話に

参加しましょう。

 

産後うつになるのは夫のせいばかりではありませんが、

もし妻が産後うつになった時、回復するためには夫の存在がとても

重要です。

病院の受診が必要な際は付添う、家事や育児の負担の軽減を図るなどして、

妻を支えましょう。

 

また妻にとっては義両親に当たる夫の両親の何気ない一言が、

産後の妻を追い詰めてしまうことも。

世代の違いから育児のやり方や方針が異なるにせよ、

あまり古い価値観を押し付けるような言動は控えてほしいものです。

夫はそのような自分の両親の言動に対し、

妻を守るために時には厳しく注意することも必要かもしれません。

育休はその後の夫婦関係に影響を与える!?

大企業や官庁だけでなく、中小企業でも男性社員に育休を取るよう

推奨することが多くなりました。

 

ただ中には、育児休暇をリフレッシュ休暇と勘違いする男性も

おられるようで・・・

 

育休期間中は子どもの世話や家事のサポートを通じて、

妻と今後いい夫婦関係を保ち続けられるかどうかが決まる

大きなチャンスと言えます。

 

育休中に夫は家事や育児にある程度慣れておき、

育休明けも妻のサポートを続けていくことができたら大成功です。

育休中は妻のサポートに専念しましょう。

またそのための休暇なのです。

 

子どもが大きくなって独立してから、

「あの時あなたは何もしてくれなかった。

せっかく育休を取ったのに、結局私のワンオペだった」

など何十年もたってから恨み言を言われることにもなりかねません。

 

出産や育児の光と影

出産や育児は一見、楽しみや期待、希望ばかりが先行するように思われがちで、

「幸せの絶頂」などと表現されることもありますが、

同時に不安や心配でいっぱいになることもあるはずです。

 

日々子どもを無事育てることに懸命になって、

気が付いたら「今日も一日中子どもの相手をしていた」

充実感もあるかもしれませんが同時に、もしかしたら

虚しさを感じることもあるでしょう。

 

不安な気持ちがあるときは周りの人に話したり、

病院で医師に相談したりして、自分だけで抱え込まないように

したいものです。

 

また産後間もないママの周囲の人たちも、温かく見守りサポートして

あげることで、産後うつを防ぐことにつながります。

保健師が強い味方に

各自治体では産後1か月くらいをめどに、保健師による戸別訪問を

行っています。

各種相談に対応したり、情報提供などを通して、ママの健康回復や

育児不安の軽減をサポートします。

保健師の中には子育て経験豊富な方もいらっしゃいます。

先輩ママさんに相談するような感覚で、遠慮なくお話してみてくださいね。

具体的な解決策を提案してくれます。

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