聖籠町は【新発田でも新潟でもありません】北蒲原郡で唯一単体で運営する「町」です

新潟県北蒲原郡聖籠町(にいがたけんきたかんばらぐんせいろうまち)は、

新潟県の県北地域に位置する、日本海に面した海岸部~平野部の町です。

北蒲原郡(きたかんばらぐん)とありますが、北蒲原郡に属する市町村は

「聖籠町」のみです。

新潟市にも新発田市にも属していない、単体の自治体です。

 

単体で運営できるのは、「新潟東港工業地帯」を有しているからで、

豊かな税収と豊富な雇用の受け皿を意味しています。

これは聖籠町最大の強みです。

 

聖籠町の人口と位置

 

 

令和5年2月末現在の聖籠町の人口は、13,813人です。(外国籍を除く)

男女比は、男性が6,910人、女性が6,903人です。

 

聖籠町は港が近いため、外国人も多く居住しています。

外国人の人口は、280人(男:142人、女:138人)

全世帯数(外国人のみの世帯も含む)は、4,993世帯です。

*人口や世帯数は、広報せいろう2023年4月号掲載されていたものを記載。

 

聖籠町は新潟県内でも「人口が増えている町」の一つです。

その理由として、近隣市へのアクセスの良さや、新潟東港工業地帯の豊富な雇用などが挙げられているほか、町が独自に行っている「子育て支援策」の充実もあります。

 

東新潟火力発電所などを有する新潟東港工業地帯がある

一方で、新潟県が管理運営する「新潟東港(にいがたひがしこう)工業地帯」の一部が、聖籠町にはあります。

(新潟東港工業地帯は、お隣の新潟市北区とまたがっています)

 

高速道路やJR新潟駅発着の「上越新幹線」、空の便を結ぶ「新潟空港」へのアクセスも良好な好立地で、日本海側最大の工業地帯です。

 

新潟東港工業地帯では、東北電力の「東新潟火力発電所」や、新潟石油共同備蓄(株)の東基地をはじめ、「サトウの切り餅」でおなじみサトウ食品、かまぼこの「堀川」など県内外の大手企業が多数進出し、その数は100社を超えています。

 

自然豊かな聖籠町は農業も盛ん

飯豊連峰に源流を持つ「加治川(かじかわ)」の下流地域である聖籠町は、なだらかな平野が続き、

米作や、さくらんぼやぶどうをはじめとする果樹栽培など、昔から農業が盛んです。

さくらんぼ🍒の生産量は新潟県内で第1位、ぶどうは第2位を誇る「果樹の町・せいろう」として有名です。

毎年6月上旬ころからはさくらんぼ狩りシーズンが、8月の終わりくらいからはぶどう狩りのシーズンが始まり、町内の観光農園には町内外からたくさんの訪問者でにぎわいます。

フルーツの栽培だけでなく、おいしいお米や野菜もたくさん収穫されています。

聖籠の地場産農産物は、「聖籠地場物産館」や「聖籠観音の湯ざぶ~ん」などで販売されています。

ちなみに聖籠町では、農家でない一般のお宅でも畑を耕して「家庭菜園」を作っているお宅が多いんですよ。

 

海岸部では海水浴やマリンスポーツ、釣りも楽しめる

聖籠町は日本海に面しているので、当然海が近くにあります。

聖籠町の海水浴場は「網代浜」や「次第浜」があり、毎年7月下旬の海開き以降海水浴が楽しめるほか、

サーフィンなどのマリンスポーツはほぼ通年楽しめます。

釣りは、網代浜の船溜まりや防波堤などで楽しむことができます。

 

ただ、日本海の海は波が高く、よく荒れます。

夏以外の時期は、天候によってはかなり危険な時も多々あります。

晴れて暑いからといっても、季節外れの時期にはあまり海に近づかない方がいいでしょう。

 

新発田市や新潟市に近い

聖籠町は新発田市とはお隣同士、買い物や通勤・通学は新発田市へという方が

とても多いです。

一方で新潟市北区(旧豊栄市)とも隣り合っています。

 

電車の最寄り駅は、JR佐々木駅(新発田市)またはJR黒山駅(新潟市北区)で、

電車の便はあまりいいとは言えません・・・

 

しかし!

車さえあれば新新バイパスに乗って、新潟市や新発田市へのアクセスも良好!

高速道路の乗り口も近いので、行きたいところへひとっ飛び!?

とにかく道路事情の良さは、他県の方から大変驚かれます。

 

町が運営するエコミニバスがある

また聖籠町では、町が運営する「聖籠エコミニバス」が運行されています。

最大で、新発田市内の新潟交通新発田営業所(新発田市豊町)まで行くことができます。

町内外の通勤や通学はもちろん、お買い物にも便利♪

JR新発田駅~新潟交通新発田営業所まで行くには、聖籠町役場で乗り換えします。

運賃は町内区間なら100円という、格安料金も魅力で、聖籠町でも人気の交通手段です。

 

聖籠町の歴史と町名の由来

「聖籠町」はどう読むの?

聖籠町は「せいろうまち」で、全国的にも読み方が難しい地名(町名)と言われています。

なぜこんな難しい名前になったかというと、歴史をさかのぼること大同元年(806年)。

 

今の聖籠町に、とある僧侶がやって来て山に籠ったことから、当時の人々が

「高徳の僧(聖)の籠もった山」だとして、「聖籠山」と名付けたのが由来とされています。

 

1889年(明治22年)町村制施行に伴う合併で 、聖籠村、蓮野村、藤井村、亀代村、

蓮潟新田が発足したのが、聖籠町の始まりです。

 

昭和30年3月には聖籠村と亀代村が合併して、「聖籠村」が誕生しました。

 

正式に聖籠町となったのは昭和52年8月のことで、町役場の新庁舎が建設され、

町章と町民憲章が制定されました。

 

わかりやすい聖籠町の町章

聖籠町町章

聖籠町の町章。「せ」の文字を象った、独特のデザインです。

聖籠町HPより

町章は、「せいろう」の「せ」の字を象っているほか、「世の中」の「世」という漢字も同時に表しています。
「広い世の中に生きて行くうえで大切な、平和、調和、和合の意味が込められています」

 

町の花は「はまなす」

聖籠町の町の花は「はまなす」です。

 

はまなすは、海岸砂地に群生するバラ科の落葉低木です。

はまなすの花は色鮮やかな夏らしい花。

海岸部に近い、聖籠町らしい花です。

夏には紅色の五弁花が咲き、後に黄赤色で球形の実を結ぶのが特徴の植物です。
別名・ハマナシとも呼ばれます。

はまなすの花は、東新潟火力発電所校構内にあるその名を冠した「はまなす公園」で、

初夏頃にたくさん咲き誇ります。

 

町の木は「黒松」

黒松(クロマツ)は、海岸地方に生えるマツ科の常緑高木です。

黒松の木。


海岸地帯の防風林・砂防林として活用されており、町の海岸部に植えられています。

聖籠町のイメージキャラクター「緑丸」

聖籠町にはイメージキャラクターがあります。

鷹をモチーフにした「緑丸(みどりまる)」です。

聖籠町公式サイトのトップページ左側に「生まれて良かった住んでよかった聖籠町」

という青いボックスにイメージキャラクターが描かれています。

聖籠町のイメージキャラクター

左から「緑丸」「百合若」「はなちゃん」

 

百合若(ゆりわか)はその昔、戦の途中で嵐に遭い、聖籠観音の森で出会った賢い鷹に

「緑丸」という名付けて、大変かわいがったという話から来ています。

はなちゃんは緑丸の友達という設定です。

 

聖籠町のイメージキャラクター(イメキャラ)は、とてもかわいくて親しみやすいの

が特長です。

町主催のイベントの際には、緑丸や百合若の着ぐるみが登場することも・・・!

ぜひ会いに行ってみてください!

聖籠町の町長は誰?

聖籠町の2024年現在の町長は、西脇道夫さんです。

聖籠町の前副町長でしたが、2018年聖籠町長選挙に立候補し当選、

以来聖籠町長を務めておられます。

 

西脇さんは国学院大学を卒業後1981年に聖籠町に入庁し、

保健福祉課長、産業観光課長、税務財政課長、総務課長などを歴任されたのち、

2014年副町長に就任。

長きにわたり聖籠町の行政に携わってきた「行政のプロ」です。

 

2018年には、当時の町長で7期目当選を掲げていた渡辺広吉氏に対抗する形で

町長選に立候補し、初当選を果たしました。

 

聖籠町の子育て支援策が充実の理由

聖籠町は独自の子育て支援策を展開し、子育て世代を中心にその政策は高く評価されています。

独自の子育て支援策が始まったのは、30年近く前の「渡辺町政時代」にさかのぼります。

前町長の渡辺広吉氏は6期24年間聖籠町長を務め、その間様々な子育て支援策を行ってきました。

 

もちろん聖籠町には新潟東港を中心とする豊かな財源があったため、

子育て世代に手厚く還元してきたのですが、少子化が叫ばれる中、

町の宝である子どもたちと子育てする親御さんのための独自政策を

早いうちから行ってきたことは、とても重要でありありがたいことだと思います。

 

その渡辺時代からの政策を西脇現町長は受け継ぎ、

さらに時代に即した子育てシステム(民間委託のこども園事業など)に転換させ、

より充実した子育て支援策が行われています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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