聖籠町では妊産婦の医療費助成制度
を設けています。
聖籠町に住民票がある妊婦さんを対象に、
保険診療を受けた場合の自己負担分の医療費を
町が助成するというものです。
妊娠中や産後は何かとお医者さんにかかることも
多くなるので、助成金制度があるのは本当に助かりますね。
申請方法
妊産婦医療費助成を受けるには、受給者証が必要です。
受給者証をもらうには、母子手帳を交付された時に受給者証の
申し込みをします。
申し込み時に「医療保険の資格情報が分かる書類」
(資格確認証・マイナ保険証など)が必要です。
受給者証を医療機関で提示する
妊産婦医療費助成の受給者証を取得後病院にかかったら、
受付窓口で受給者証を提示します。
病院側から「妊産婦医療費助成の受給者証をお持ちですか?」
と声をかけてくれる場合が多いですが、
病院によってはそうでないこともあるため、
忘れずに自分から受給者証を提示するといいですよ。
助成期間が決まっています
妊産婦医療費助成の期間は、
妊娠届出日(母子健康手帳の交付を受けた日)の翌月1日
から出産日の翌月末日まで
です。
聖籠町に新しく転入してきた方は、転入した日から適用されます。
また転出される方は、転出日の前日までの適用です。
助成金額とその内容
妊産婦医療費助成の金額は、以下の通りです。
通院 | 1回 530円。
同じ医療機関で月4回まで負担、5回目以降は無料。 |
入院 | 1日 1,200円 。
入院時の食事療養費は、減額認定証交付者のみ助成対象。 |
薬局 | 無料。 |
訪問看護 | 1日 250円。 |
県外での受診や受給者証提示を忘れた時
里帰り出産などで県外で病院にかかった、
また窓口での受給者証の提示をうっかり忘れてしまった、
こんな時はまず、いったん自分で医療費を支払います。
かかった医療費を後日保健福祉課に申請すると、
還付が受けられます。
ただし還付期限があり、
「受診した月の末日から6ヶ月以内」に申請が必要です。
また還付請求する際、受給者証と病院の領収書、
保険資格情報の分かる書類、振込先口座がわかるもの
をご用意くださいね。
妊産婦医療費助成に必要な書類
町のHPからダウンロードできるほか、
保健福祉課でももらうことができます。
●受給者証交付申請書 >> こちら
●受給者証再交付申請書 >> こちら
(受給者証を紛失した際に)
●受給者証内容変更申請書 >> こちら
(住所などの変更があった時に)
ここまでは、聖籠町妊産婦医療費助成のページを参考にしました。>>こちら


妊婦がかかりやすい病気
妊娠中は、母体がおなかの赤ちゃんを守ろうとするため
免疫力が低下しやすく、風邪やインフルエンザなどの感染症
にかかりやすくなります。
他にも妊娠に伴う病気、
「妊娠高血圧症候群」(妊娠中毒症)、
「妊娠糖尿病」「切迫流産」「切迫早産」などがあります。
また忘れてはならないのがうつ病や不安障害などの
「精神疾患」です。
妊娠高血圧症候群
妊娠高血圧症候群はかつて妊娠中毒症と呼ばれていました。
妊娠中は体重増加などから血圧が高くなりがちで、
体重の管理と塩分の摂りすぎに注意が必要です。
特に35歳以上の高齢の種産婦さんはこのリスクが高まる
とされているため、産科医からも指導があることでしょう。
妊娠糖尿病
妊娠中は血糖値が上がりやすくなるため、
糖代謝異常が発見されることがあります。
妊娠糖尿病が起きる原因は、
胎盤からホルモンが分泌されることなどから
インスリンの働きが悪くなり、血糖値が上昇するからです。
何もせず放っておくと、母体と胎児に様々な合併症を
引き起こす可能性があります。
定期健診は必ず受け、早期発見と適切な管理を
医師の指導の下で行います。
切迫流産
切迫流産は妊娠第22週未満で、出血や破水の症状が見られ
流産しかけている危険な状態です。
胎児はまだお腹の中にいますが、
経過観察から妊娠を継続できることもあるため、
絶対安静が必要です。
切迫早産
切迫早産は妊娠22週から36週の間に
子宮の収縮が頻繁に起こり、子宮口が開きかけて
早産しそうな状態です。
医師による適切な治療と安静を保つことで
早産を遅らせたり防いだりすることができます。
こちらも定期健診がとても大切です。
風邪などの感染症
前述の通り、妊娠中は免疫力が低下しやすくなるため
風邪やインフルエンザをはじめとする感染症にかかり
やすくなります。
また感染症で怖いのが、胎児への影響です。
風疹、トキソプラズマ、サイトメガロウイルス、B型肝炎、
C型肝炎、クラミジア、梅毒などは母子感染を引き起こすことも
あるため、注意が必要です。
なお妊娠初期に風しんに感染すると胎児が
先天性風疹症候群(難聴、白内障、心疾患など) にかかる
恐れがあります。
猫の糞便から感染することもある「トキソプラズマ症」や
鳥類から感染する「オウム病」など、
動物に触れることで感染するリスクのある感染症もあります。
直接の接触だけでなく近くに動物がいる環境には
注意が必要です。
精神疾患
妊娠中の精神疾患は、ホルモンバランスの変化や
ストレスによっておこることがあります。
うつ病や不安障害、双極性障害などが挙げられます。
発症するだけでなく悪化してしまうこともあり、
早産や低出生体重児、胎児の発育不全など
胎児や新生児への影響も心配されます。
妊娠中に少しでも不安や心配事を感じたら
産科医や精神科医に相談することをおすすめします。
また夫はもちろん家族など周囲のサポートが不可欠です。

まとめ
妊娠中は感染症を始め、様々な病気のリスクが
妊娠していない時より高くなりがちですが、
病気にかからないために大切なのは
産婦人科での定期健診です。
中には「別に体調が悪いわけではないし、
病院で長く待たされたりするのが嫌なので
定期健診にはいかない」
という妊婦さんもいるかもしれません。
ただ定期健診はお腹の中の赤ちゃんの発育状態を
診るだけでなく、赤ちゃんを守っているお母さんの
身体も健康かどうかチェックします。
血圧や尿、体重、問診、診察などから
自分は気が付かないことでも異常が見つかることも
あるため、面倒がらずに定期健診には通うべきでしょう。