新潟聖籠病院で定期的に開催されている健康セミナー、2018年12月15日土曜日の第9回聖籠健康セミナーに参加してきました。メインテーマは「消化器系がんの早期発見」について、そのあと言語聴覚士の「いきいき嚥下体操」、管理栄養士の「がん予防の食事について」の講演が続きました。
新潟聖籠病院はこんなところです
外から見た聖籠病院です。平成28年9月にオープンした新しい病院です。
新新バイパス蓮野インター下りてすぐ、プラント4聖籠店のすぐ近くの場所でアクセスも良好です。
ロビーの様子です。「赤い絨毯の上をお進み下さい」とあります。
土曜日でしたが、外来の患者さんの姿もちらほら。
県立新発田病院より規模が小さく、こじんまりとしています。
キレイでピカピカ、掃除が行き届いているような印象です。
エレベーターで、会場となっている2階のリハビリテーション室へと上がりました。
第9回聖籠健康セミナー・メインテーマは「消化器系のがん」
新潟聖籠病院主催の「聖籠健康セミナー」は、医師や言語聴覚士、管理栄養士による病気や健康に関する講演が、入場無料で聞けるとあって楽しみにしていたものです。
この日の参加者は30名弱くらいでしょうか、
それでも「いつもより少ないね」と言った声が、常連らしき方から聞かれました。
毎回大盛況なのですね。
年齢層は60代~70代くらいの方が多いようです。
受付で住所と名前を記入した後、セミナーの資料をいただきました。
その中には、病院内1階の「カフェここち」のメニュー商品300円オフ券(当日限り有効)や、
アンケート記入用のボールペンも入っていました。
時間 | 内容・講師 |
10:00~10:30 | 講演「早期発見で消化管のがんは怖くない!」
講師:新潟聖籠病院 日本消化器外科学会認定医 土屋嘉昭 医師 |
10:30~10:40 | 「イキイキ嚥下体操」
講師:新潟聖籠病院 リハビリテーション科 高野 峻佑 言語聴覚士 |
10:40~11:00 | 「がん予防のための食事とは」
講師:新潟聖籠病院 栄養科 中江 啓太 管理栄養士 |
9:30~12:00 | 各種相談コーナー
・管理栄養士による栄養相談 ・看護師による健康相談 ・薬剤師によるお薬相談 ・医療相談員による介護相談 |
医師の講演「早期発見で消化管のがんはこわくない!」
聖籠病院の土屋医師による、がんの早期発見に関するお話でした。
新潟県の3大がんの死因は、胃がん、大腸がん、肺がんだそうで、
消化器系のがんによる死亡率が高くなっているのが特徴です。
胃がんはピロリ菌、大腸がんは便秘が原因になることが多いそうです。
・たばこを吸わない人でも肺がんになることがある。
・お酒を飲んで顔が赤くなる人は、食道がんになりやすい。
・アルコールから来る肝臓がんは治りにくい。
・膵臓がんや胆がんになる原因や予防方法は、まだよくわかっていない。
・高齢者でもがんの進行は早いことがある。これはがんの性質による。
・がんの手術は開腹術・内視鏡術など、医師が決めなくても患者の希望で選べる。
などなど、ためになるお話満載でした。
講演後の質疑応答も活発で、皆さん関心の高い方が多いようです。
がんは早期発見で治る可能性が高い反面、完全に制圧するのはまだまだ先のことになりそうです…
言語聴覚士による講演「イキイキ嚥下体操」
言語聴覚士によるイキイキ嚥下体操、これは食事の前の準備体操のことです。
高齢者の8割以上が誤嚥性肺炎で亡くなる、と言われており、お年寄りは特に食べる前にのどや首、
肩などの筋肉を軽く動かすことで、誤嚥を防ぐのに役立ちます。
嚥下体操は、
深呼吸⇒
首を左右に回す⇒
肩の上げ下げ⇒
口の開閉⇒
唇の運動「イ」「ウ」と声に出す⇒
頬をふくらます⇒
舌を前に出す⇒
舌を横に動かす⇒
舌を発声「ぱぱぱぱばばばば」「ままままだだだだ」「なななならららら」「かかかかがががが」
高齢者でなくても最近食事中にむせやすくなった、飲み込みが気になるという方は、
嚥下体操をやってみるとよいと思います。
実際にやってみて、わかりやすく楽しい体操でした。
嚥下体操の後、明治乳業さんからヨーグルトの試食が配布され、食べながら次の講演を聞きました。
管理栄養士の「がん予防のための食事とは」
がん予防のための食事とは要するに、
塩分の取り過ぎに注意し、毎日2食は主食・主菜・副菜をそろえたバランスの良い食事
を心がけるということです。
今現在の研究では、これを食べたらがんになる、これを食べたらがんにならない、
とはっきり言える食品や食べ物、食事内容はありません。
その中で、塩分の取り過ぎに気をつけ、バランスの良い食事を取るのがおすすめだそうです。
食生活に気をつけることで、がんだけでなく糖尿病や高血圧症、脂質異常症など、
生活習慣に起因する病気のリスクを減らすことにつながるとされています。
厚生労働省が推奨する、野菜は1日350g果物は毎日200gの摂取が望ましい、
肉や乳製品の摂り過ぎには気をつけ、青魚を食べるようにするのもがん予防に役立ちます。
新潟県民は男女ともに、1日の塩分摂取量が全国平均よりも高く、
これが胃がんの罹患率の高さにつながっているとの指摘もあります。
第9回聖籠健康セミナーを終えて
予定では11時終了でしたが、活発な質疑応答で若干時間を押してしまいましたが、
大変盛りあがったセミナーだったと思います。
健康相談の様子です。
病院スタッフに、健康に関することで日ごろ疑問に思っていることを聞けるいい機会だと思います。
出口で明治の販促スタッフの方が、お土産を配布していました。
ゼリー状の経口保水液とチラシです。
初めて聖籠健康セミナーに参加したのですが、各講演いずれも大変ためになるお話ばかりで、聞いてよかったです。
お土産ももらえて、しかも有意義なお話が聞ける。これはオトクです。
聖籠病院1階のカフェここちに寄りました
カフェここちの300円オフ券をもらったので、立ち寄りました。
セミナーに参加した方も、次々とカフェに立ち寄っていました。
カフェの中は白を基調とした、清潔感のある明るい雰囲気です。
セミナーの時間が超過したとはいえ、まだ11時半前でしたのであまりお腹がすいていなかったため、
アップルパイとホットコーヒーを注文しました。
アップルパイはあまり脂っぽくなく、生地は割とあっさり目。
りんごのしゃきしゃき感がよくて、ホットコーヒーとともにおいしくいただきました♪
新潟聖籠病院・場所や診療時間など
住所:〒957-0124 新潟県北蒲原郡聖籠町蓮野5968−2
電話:025-256-1010
診療時間:
月曜日から金曜日まで
午前9時から12時(受付は8時30分~11時30分)
午後2時から5時 (受付は1時30分~4時30分)
休診日:土曜日の午後、日曜日、祝祭日、年末年始