ひと冬に何度も訪れる寒波、2022年末の12月には、2度も強力な寒波が新潟県をはじめとする日本海側を中心に襲来し、災害級の大雪をもたらしました。山沿いだけでなく、平野部でも広い範囲で大雪になる「里雪」になり、聖籠町でも大雪になりましたね。
聖籠町の積雪量
新潟県のホームページによると、昭和10年以降の垂直積雪量として、聖籠町では157センチを記録したことがありました。
ただし昭和10年以降というと、かなり長い年月が対象です。
昔から聖籠町に住んでいるという方から聞いた話では、昭和30年代頃には家の2階の高さまで積雪があり、1階部分はほぼ埋まってしまうことが多かったため、2階の窓から外へ出たそうです。
ここ10年くらいの積雪量はどうでしょうか?(平成24年~令和4年)
平成に入ってからは昭和時代に比べ、積雪量は少なくなってはいますが、数年に一度は大雪に見舞われています。
新発田市内の観測地のデータではありますが、大雪になった主な年は、
・平成2年・・・83センチ
・平成12年・・・85センチ
・平成23年・・・101センチ
・平成29年・・・85センチ
となっています。
ちなみに、記録的暖冬だった昨年令和元年の積雪量は6センチ!
平成に入ってから1メートルを超える積雪となったのは一度きりですが、27年間聖籠町に住む私の感じでは聖籠町も新発田市同様に雪が積もりますし、だいたい50センチくらいの積雪になる年が多かったような気がします。
聖籠町には海岸部もあり、海に近い方ではあまり雪が積もらないというイメージがありますが、
平野部に雪雲が停滞するいわゆる「里雪(さとゆき)」になると、かなりまとまった積雪量になります。
里雪になるときは風があまり強くなく、雪が降っているのにあまり寒くない(=気温が高め)のときです。
逆に山沿いに大雪をもたらすときは、平野部や海岸部では強風で気温も氷点下になるときです。
2022年末の強烈寒波で一度に50センチの積雪
2022年末には、12月18~20日頃までの1回目の寒波と、12月23日26日頃までの2回目の寒波が日本列島に襲来し、大雪をもたらしました。
この2回の寒波の特徴は、
・北は北海道から南は九州福岡まで、広範囲で降雪
・特に新潟県をはじめとする日本海側、南は山陰地方まで大雪に
・名古屋で10㎝、高知で14㎝など普段雪が降らない地域で、記録的な大雪に
・新潟県内ではいわゆる「里雪」、山沿いだけでなく中越や下越の平野部や佐渡で大雪
・風が非常に強く、倒木などの被害で停電が長期化
・雪が降ると猛烈に降り積もるものの、翌日には気温が上がり、解けるのが速い
ニュースなどの報道を見ての私個人の感想ですが、一昔前と比べ、雪の降り方が変わってきているように思います。
12月18日(日)は昼頃から降り始め、翌19日(月)朝までに約50㎝ほどの積雪となり、除雪作業が追い付かないほどでした。
聖籠町でも道路除雪が行われる
私たち新潟県に住む人たちは、雪が降れば除雪車が来て道路除雪が行われるのが当たり前と思っていますが、
県外から、特に雪の降らない地域から来た人にとっては、除雪車の除雪作業にはびっくり!されるかもしれません。
新潟県はもちろん、寒冷地での冬の暮らしに除雪は欠かせません。
除雪作業は、まだ町民が寝静まっている明け方から早朝にかけて、一斉に行われます。
明るくなるころには道路はきれいに除雪され、車を運転しやすい状態になっています。
ただ、除雪車で路面を傷つけないために若干残っていますので、スリップしないよう徐行運転が必須です。
路面が凍結しているときはなおさらです。
20キロくらいのノロノロ運転で構いませんので、ゆっくり走りましょう。
スムーズな道路除雪のために気を付けたいこと
道路除雪は町の隅々まで行われるといってもいいくらい、除雪車が入れるところは入っていきます。
このため除雪作業がスムースに行えるよう、私たちが気を付けたい点がいくつかあります。
・道路に車を放置しない
・玄関や車庫口の乗り入れ板などは撤去
・道路脇に伸びた木の枝が出ていたら剪定を行う
・家の前の雪かきをしたら、道路に雪を出さない
・除雪車に近づかない
除雪車は道路除雪のみ行っていますので、各家の除雪作業は各人で行います。
道路によっては、消雪パイプが付いているところもあります。
まだ消雪パイプが設置されていない道路も、聖籠町内にはたくさんあります。
聖籠町の消雪パイプは、午後2時~3時、午後4時~5時までは省エネのため稼働を停止しています。
除雪グッズをそろえておこう
雪かき=除雪に必要なスコップやママさんダンプ、長靴などは、新潟県内のホームセンターやドラッグストアなどで購入できます。聖籠町のプラント4でももちろん買えます。
電動の除雪機よりは、スコップなどで雪かきする方が早いし、小回りが利くのでおすすめです。
持ち帰りにかさばるスコップは、急ぎでなければアマゾンなどに頼むと、段ボールで梱包された状態で届きますので、ラクですよ~
アルミのスコップは雪がくっつきやすいので、ポリカーボネート製(プラスチック)のスコップの方が軽くて使いやすいと思います。
また意外に盲点なのが、車載用のスコップです。
車1台につき1つは積んでおくと、いざというとき安心です。
雪道は長靴を履いてそろそろと歩く
新潟県に限らず、寒冷地の冬は長靴は必須アイテムです!
大人も子供も、男性も女性も1人1足用意しましょう。
雪かきの時に必要なのはもちろん、積雪量が30~40センチとなるととても普通のスニーカーや革靴、ハイヒールなどでは歩けません。
スニーカーが雪で濡れてしまうこともそうですが、雪道は滑りやすくなります。
うっかり転倒して骨折・・・ということもあり得ます。
除雪された後の雪道を歩く際、雪がないときと同じように歩くのは危険です。
速足や大股で歩くと滑りやすくなります。
小股でそろそろと、路面の凍り具合を確かめながら歩く=ペンギン歩きが良いでしょう。
また、まだ誰も歩いていない新雪の上を歩くときは、雪が深ければ深いほど足元を取られないよう気をつけましょう。
雪が深く積もっているところに入って歩くと、長靴の中にだんだん雪が入ってきますので、無理に歩かない方がいいかもしれません。
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家庭用の消雪パイプを設置
聖籠町に限らず新発田市や村上市など県北地域では、家庭用の消雪パイプを設置しているご家庭が多いです。(というか除雪作業の大変さからほぼ必須アイテム)
ちなみに新潟市内では、道路に消雪パイプの設置はほぼ皆無。家庭で消雪パイプを設置しているお宅は多少はあるようです。
消雪パイプ用の水は専門業者(さく井)に依頼して井戸を掘り、地下水を利用して消雪パイプに使っています。
普通の水道でもいいのですが、消雪パイプに使うと水道代が大変なことになるので、
長い目で見て、井戸を掘って地下水を利用した方が安上がりでしょう。
アマゾンでは、消雪設備のない場所での融雪に「家庭用消雪パイプ」が売れていて、こちらが人気です。↓↓↓↓↓
雪が降るたびにスコップで雪かきをしていると、1日に何度も雪かきしなくてはなりませんし、
時間がかかる・疲労が激しいなど、人力での除雪作業はデメリットの方が多いかもしれません。
上記の家庭用消雪パイプ「大研 家庭用融雪プロテクタ10M両面穴 KUP10W」のレビューには、「水道代がかかっても使ってよかった」という声もあり、設置すればかなり役に立つ商品です。
アマゾンやヨドバシカメラからの出荷が停止に!?
アマゾンやヨドバシは何でも売っていて、しかもすぐ(通常は最短で1日~2日)に届く便利な通販サイトではありますが2022年末の強力寒波で、配送業者のヤマト運輸や佐川急便、日本郵便では、新潟県をはじめとする大雪に見舞われている地域への荷物の発着を停止、または遅延しました。
アマゾンやヨドバシをはじめとする通販サイトでは、商品を注文しても届くまで10日~2週間もかかる状態になり、事実上の一時的な出荷停止なのかな(大雪に見舞われている地域への出荷)・・・と宅配愛用者の私はしょんぼり・・・
寒波が来るかも?と天気予報で知ったら、早めに食料品や防災グッズ、除雪用品などを点検して、揃えておくといいと思います。
ユニクロ通販からは普通に届いた…
ユニクロオンラインストアに12月23日(金)夜11時ころ商品を頼もうとしたところ、12月25日(日)に配送可能でしかも時間指定もできるというので、午前着で注文しました。
23日は昼頃から雪が降り始め、あれよあれよという間に降り積もり、夜には30㎝ほどの積雪に・・・
18~19日の積雪がやっと消えたと思ったら、また雪が積もりしかもサラサラの雪がどんどん嵩を増していきました
夜11時ころだと除雪車はまだ稼働していない時間帯、直前にとどろいた雷のせいか消雪パイプが止まったままで雪は降り積もり、近所では夜にもかかわらず、スタックする車がありました。
そんな状況の中、ダメもとでユニクロに発注したところ何と!ちゃんと日時指定通りに荷物が届きました。これはどういうことか・・・
たまたま運がよかったのでしょうか?よくわかりませんが、とにかく大変ありがたいことです。