大学入学共通テストが2026年からオンライン出願に変わる

学校・教育
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大学入学共通テストの出願方式が2026年1月から、「オンライン出願」に変わります。

詳細はまだ明らかになっていない部分もありますが、現行の紙の願書での出願は2025年で終了

することになりそうです。

2026年1月から出願手続きがオンライン化

大学入試センターは、2026年1月に実施予定の大学入学共通テストの出願方式に関し、

オンライン化する方針を決めています。

 

従来は各高校や予備校など通じ、郵送でのやり取りを行ってきましたが、

オンライン化されることで、学校現場ではかなりの負担軽減になりそうです。

 

ただし、インターネットが使えない受験生向けの配慮として、

紙での手続き方式も残すとしています。

2025年までの出願~願書受理~受験票送付までのやり方

現行(2025年まで)の紙の出願方式では、

1.学校単位で願書を生徒の人数分、まとめて取り寄せる。(9月上旬)

2.各生徒が願書を手書きで記入し、検定料を期限までに金融機関で払い込み、

 「払込証明書」をもらう。(9月中旬)

3.生徒は願書に払込証明書を貼付し、学校に提出。

4.学校側は願書を取りまとめ、一括して大学入試センターへ郵送。

 (9月下旬~10月上旬)

5.大学入試センターは願書受理後、出願者個々宛の「確認はがき」を各高校へ送付。

 (11月上旬)

 *修正の必要がある場合は、高校側が大学入試センターへ返送する。

6.12月上旬ころ、出願者全員の受験票が大学入試センターから各高校へ郵送される。

 

*各予備校でも、上記とほぼ同じ手続きを行っています。

*個人で受験する場合は、上記の手続きをすべて自分で行います。

*既卒生が出願する場合は、出願資格を証明する書類

(卒業証明書や高卒資格認定証明書など) が必要です。

オンライン化による手続きは何がどう変わる?

2026年の大学入試共通テストは、現在の高校1年生が受験します。

オンライン化された場合、受験生が自分で大学入試センターHPで出願情報を

入力することになります。

検定料もオンライン決済が予定されており、支払い方法としてクレジットカードなどを

利用することになるかもしれません。

 

受検科目の確認や内容の修正は、専用ページでできるようになるほか、

受検票は受験生自身が印刷して、当日会場へ持ち込む方法が検討されています。

なぜオンライン化は2026年からなの?

大半の国公立大学や私立大学ではすでに、試験の9割超でオンライン出願が導入されています。

また各都道府県の公立・私立高校でも、WEB出願を行う学校が増えています。

 

大学入学共通テストの出願が2026年からオンライン化されるのは、遅いという声もあるようです。

ただし大学入学共通テストは毎年、50万人以上が出願するマンモス試験

でもあります。

 

安定的なシステムの提供や高度なセキュリティー対策を考えると、慎重にならざるを得なかった

というのはうなずけます。

オンライン化によるメリットは?

まず何より、願書取り寄せから出願までの学校現場の負担が軽減

されるというのは、大きなメリットだと思います。

 

大量の紙の願書を処理することも、大学入試センターにとって毎年大変な労力

だったことでしょう。

 

また昨今、郵便配達事業の人出不足も深刻になってきており、

願書発送時期は繁忙期になるため、万が一郵送に遅れが出る事態が

避けられそうです。

 

また紙の願書に記入することは、受験生にとっても神経を使うことです。

オンライン出願であれば、汚したり書き損じする心配もありませんし、

修正も簡単に行えます。

 

デメリットを挙げるとすれば、システムがきちんと稼働するかどうか、

またサーバーダウンなどが起こらないかなどの心配もありますが、

何度もテストを重ねて運用にこぎつけると思われますので、

あまり心配しすぎなくてもいいでしょう。

 

そもそも大学入学共通テストとは?

大学入学共通テスト(通称:共通テスト)は2021年1月からスタートした、

新しい大学入試テストの仕組みです。

2020年までは「大学入試センター試験」(通称:センター試験)が行われていました。

 

大学入試改革の必要性が叫ばれ続け、センター試験時代にはあまり重視されていなかった、

「思考力・判断力・表現力」を図ることを目的とし、出題傾向が大きく変わりました。

 

センター試験では、高校での学習内容に関する知識を問う問題が多かったのに対し、

共通テストでは問題文が長文化したほか、問題自体もセンター試験に比べ難化した

と言われています。

 

当初共通テストでは記述問題も出題される予定でしたが、

採点基準があいまいになるほか、採点自体が物理的にも難しいという理由などから、

センター試験と同じく「マークシート方式」での解答方法が取られています。

 

2025年から新科目「情報」が追加

現在の高校2年生が受験する2025年の共通テストからは、

新たに「情報」の科目が追加されます。

現行の受験科目は「6教科30科目」ですが、2025年からは受験科目が再編され、

「情報」を加え7教科21科目となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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