大学入学共通テスト・国語と数学の記述式問題実施を見送りが決定

2020年度から始まる大学入学共通テストで、国語と数学の記述式問題の実施を見送ることが決まりました。
50万人にも及ぶ受験生が受ける試験での記述式問題の採点は、物理的に非常に困難との指摘が以前からあり、今回の決定は妥当と言えるでしょう。

大学入学共通テスト(新テスト)は、現行の大学入試センター試験に代わるテストで、大学入試改革を目的とし新しく行われる予定です。
新テストでは、先日(11月末)も英語の民間試験導入見送りが決定したばかりです。

新テストとセンター試験の大きな違いは、
・英語の民間試験導入
・記述式テストの導入
この2点が大きな目玉でしたが、2つともあえなく実施見送りとなってしまいました。

新テスト実施まで1年とちょっとと迫り、受験生はもちろん保護者や教員等学校・教育関係者も不安で仕方なかったと思いますが、今回この時期に見送りが決定してよかったと思います。

50万人分もの記述式テストの採点は、物理的に無理との指摘はずいぶん前から出ていました。
採点基準があいまい、採点者が同じ基準で採点するのは困難、よって受験生自身が自己採点する際、
得点が大幅に違うと実力に応じた出願ができなくなるなど、デメリット多数と言われてきました。

論理力や思考力、記述力などを問うというテストの趣旨は分かるのですが、現実的に考えて無理のあるテストを実施した場合、大変な混乱が予想されることは想像に難くありません。

受験生の将来またはある意味人生がかかった大学入試ですので、あらかじめを大きな混乱が予想されるようなテストは行うべきではないと思います。

高校や予備校によっては、新テストの記述式問題に対応できるよう指導をしてきたところもあるようですが、入試の主役である受験生の不安を考えれば方針転換も致し方ないでしょう。

この2020年度から始まる新テストを見据え、また私立大学の定員数厳格化の動きから、大学受験界では現役合格にこだわった「超安定志向」が昨年度から目立ってきています。

新テストの大きな目玉はなくなり、従来のセンター試験とあまり変わりない試験になりそうですが、
今回の決定があっても、超安定志向の流れにはあまり変化はないかもしれません。


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