聖籠町に限らず、新潟県内は強い風が吹く荒れた天気になることがしばしばあります。
台風や冬の低気圧が通過するときなどは強風や暴風に見舞われ、電車など公共交通機関や農作物に影響が出ます。
聖籠町は海岸に近いので、「浜」と呼ばれる亀代地区では天気が荒れると特に風が強くなります。
聖籠町の強風の記録
聖籠町ではどれくらい強い風が吹いたことがあるかというと、2018年9月の台風21号で最大瞬間風速39メートルを記録しています。
このときは、出荷前のブドウなどが地面に落ちるなど影響が出ています。
また2019年(令和元年)9月の台風17号では、台風の接近に伴い風速30~35メートルの強風が吹いています。
新潟県内で特に強い風が吹く地域の一つが、新潟市西区や西蒲区です。
台風はもちろん低気圧の接近で風が強まり、2018年3月の春の嵐では風速35メートルの暴風が吹き荒れました。
風の影響で電柱が倒れたり、トラックが横転するなどの被害が出ています。
風速50メートル以上の風が吹く可能性がある?
最近気象庁が天気予報に使う風の指標で、「風速50メートル以上」という指標を新たに設けました。
近年大型台風が襲来することが増え、風速50メートル以上の猛烈な風が吹く恐れがあることを想定し、事前に注意喚起する意味があるようです。
風の強さの目安は2000年に導入され、当初は風速30メートルが最大でしたが、2013年に風速40メートルが新設され、
さらに2021年の今年、風速50メートル以上という新指標が新たに加わりました。
たった21年間で風の強さに目安がどんどん上がっていく・・・いかに気候変動が急激に進んでいるかがわかり、ぞっとします。
風速50メートル以上の風を記録した地域
日本国内で実際に、今まで風速50メートル以上の猛烈な風を記録した地域があります。
・静岡県富士山(72メートル超)
・高知県室戸岬(69メートル超)
・沖縄県宮古島(60メートル超)
・長崎県野母崎(59メートル超)
など、全国で9か所
2018年9月の台風21号では関空島で風速46.5メートルの風を記録、大阪府内で樹木や電柱の倒壊が起こりました。
風の強さと吹き方のレベル
一般的に言われる風の強さと吹き方のレベルは、下記のように分けられています。
平均風速(毎秒) | 風の強さ | 主な影響 |
50メートル~ | 猛烈な風 | 建物や樹木の損壊が大きい |
40メートル~ | 猛烈な風 | 倒壊する住宅もある |
35メートル~ | 猛烈な風 | 外装材が広範囲に飛散する |
30メートル~ | 猛烈な風 | 養生の不十分な仮設足場が崩落する |
20~25メートル~ | 非常に強い風 | 何かにつかまらないと立っていられない |
15メートル | 強い風 | 看板やトタン屋根が外れ始める |
10メートル~ | やや強い風 | 風に向かって歩きにくくなる |
聖籠町を含む新潟県内ではすでにここ2~3年内で、風速35メートル以上の「猛烈な風」が吹いたことがあります。
その時も樹木の倒壊やトラックの横転、古い建物の倒壊、農作物の落果などの被害が出ましたが、35メートル以上のさらに猛烈な風が吹いたら?いったいどんなことになるのでしょうか・・・
事前にできる強風対策
1.屋根瓦やスレートの割れや棟板金の浮きがあったら、修理しておきましょう。
瓦がやスレートが飛んで、窓ガラスが破損するなど思いもよらない被害が起きる可能性があります。
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2.窓ガラスにひびやガタツキがあったら、直しておきましょう。
強風が吹くとわかったら段ボールなどを張り付け、窓ガラスを守りましょう。
ガラスが割れたとしても、ガラスの飛散を最小限に抑えることができます。
3.雨戸のあるお宅は、雨戸の立て付けをチェックしておきましょう。
ガタついている、閉まりが悪いなどの場合は、強風で雨戸が吹き飛ぶことも。
4.結合部分が外れているなど、雨樋が壊れていたら直しておきましょう。
壊れかけた雨樋が風で飛ばされる被害は、実が意外と多いようです。
5.ベランダがあるお宅は、できるだけベランダにものを置かないようにしましょう。
強風にあおられ、ベランダに置いたものが飛ばされる可能性があります。。
6.庭に不要なものを置きっぱなしにしていませんか?
バケツやじょうろ、植木鉢、スコップ、除雪グッズなどは猛烈な風が吹くと、簡単に飛ばされてしまいます。
風で飛ばされたものでカラス窓が割れたり、付近を通行する車や人に当たって被害が起きることもあります。