新潟県北蒲原郡聖籠町(にいがたけんきたかんばらぐんせいろうまち)は、
他県の方からするとかなり読みにくい町名のようです。
他にも町内にある地名で、「読みにくい」といわれる名前があります。
聖籠町=せいろうまちと読みます
聖籠町は「せいろうまち」と読みます。
他県の方で「せいかごまち」と読んだ方がいらっしゃいました。
読みにくい町名だとよく言われます。
なぜこんなに読みにくい町名なのでしょうか?
それは聖籠町の名前の由来に秘密があります。
聖籠町という町名の由来は?
聖籠町役場のHPに、「聖籠町は、こんな町です」というページがあります。
その中に「聖籠町の名前の由来」が記載されており、それによると下記のような
説明になっています。
>>こちら
宝積院(諏訪山)の縁起によると、大同元年(806年)僧侶が来て、
この地に堂舎を建てて山に籠りました。
時の人々は高徳の僧(聖)の籠もった山であるということで、
そこを「聖籠山」と名付けました。
そこから、聖籠という地名が生まれたといわれています。
*注 宝積院はほうしゃくいんと読みます。
聖籠町諏訪山にある寺院を指します。
聖者が籠った山だから、聖籠=せいろうなのですね。
なんだか高尚な名前ですね。
聖籠と聖篭、どちらも使っていいの?
聖籠町は「聖篭町」と書かれることがあります。
私もネット通販などで住所登録すると、「聖籠町」と書いたのに
「聖篭町」になっていることがあります。
実は「聖篭町」の篭という字は間違いで、正しくは「聖籠町」となります。
(と以前聞いたことがあります)
聖篭町と聖籠町、どちらでもOKではなく、「聖籠町」と書くのが正しい表記です。
聖籠町内の読みにくい地名
聖籠町内で読みにくいとされている地名を挙げてみます。
地名 | 読み方 |
諏訪山 | すわやま |
網代浜 | あじろはま |
蓮野 | はすの |
蓮潟 | はすがた |
位守町 | いもりちょう |
東港 | ひがしこう |
藤寄 | ふじよせ |
大夫興野 | だいぶごうや |
道賀新田 | どうがしんでん |
三賀 | さんが |
上大谷内 | かみおおやち |
別條 | べつじょう |
山倉 | やまぐら(やまくらではなくやまぐらと濁ります) |
そして聖籠町の各集落名の前につく「大字」は、おおあざと読みます。
例えば蓮野なら、「聖籠町大字蓮野」となります。
聖籠町内のだいたいの地名がかなり読みにくいですね(汗)
桃山や二本松などは、結構読みやすい方かもしれません。
大字って何?
大字とは、市町村内の区画の一種です。
ウィキペディアによると、
基本的には1889年(明治22年)に公布された市制および町村制の施行に際して
行われたいわゆる明治の大合併において、
従前の村名・町名を残したものであるが、
市制・町村制施行後の分離・埋立等によって新設された大字も多数存在する。
この大字と区別して、江戸時代からの村(藩政村)の下にあった区画単位である
字を小字とも言うようになった。
江戸時代から明治を経て、令和の現代にいたってもなお郷土の編成単位として
大字は使われているということです。
大字の表記がなくなるときは「市制施行」や「市町村合併」が契機となる場合が多く、
聖籠町ではまだこうした動きはないため、当面大字は維持されていくことになると思います。