リンゴ病患者が子供を中心に全国的に急増しています。
2025年6月中旬には、感染症法に基づく集計を1999年に
開始して以来過去最高となっています。
リンゴ病はウイルス性感染症
リンゴ病は「パルボウイルスB19」が引き起こすウイルス性感染症です。
かかり初めは、風邪に似た症状が出ます。
初期が最も感染力が強い時期です。
その後両頬に赤い発疹が出てリンゴみたいに真っ赤になるため
通称「リンゴ病」と呼ばれます。
顔の次は「手足」に発疹が出ます。
網目状の発疹が広がっていきます。
いつ頃流行るの?
リンゴ病は例年、春から夏にかけて流行時期を迎えます。
7月上旬頃がピークとされています。
また4~5年周期で大流行する傾向が見られます。
どうやって感染するの?
リンゴ病の感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」です。
飛沫感染は、感染者の咳やくしゃみ、会話で飛んだ唾液などに
よってウイルスが飛び散り、そのしぶきを吸い込むことで
起こります。
接触感染は、感染者の鼻水や唾液などが付着したもの
(おもちゃや手すり、ドアノブなど)を触り、
手に付いたウイルスが口や鼻に移動して体内に入り込み、感染します。
リンゴ病の潜伏期間は10日~20日ほどです。
感染するのは子どもが多い
リンゴ病にかかるのは主に子どもです。
感染してから治るまで1週間程度かかります。
子どもから大人へ感染することもあります。
大人のリンゴ病
大人の場合、子どもの頃に感染したことがあれば
免疫が付いているため再び感染することはないとされていますが、
免疫が不十分な場合は再感染することがあります。
日本人の成人の約半数はリンゴ病の抗体を持っていない、
ともいわれています。
大人がリンゴ病にかかると、子どもとは違って発疹が出なかったり
出ても目立たないことがあります。
症状は発熱を始め関節痛や頭痛、倦怠感などです。
妊婦さんは特に注意
心配なのは妊婦さんへの感染です。
妊婦さんがリンゴ病にかかると、流産や死産につながる
ことがあります。
また胎児への影響もあり、強いむくみを生じる「胎児水腫」や
貧血を起こす「胎児貧血」などの心配もあります。
妊婦さんでも特にリンゴ病に注意が必要なのは、
妊娠中で多くの子どもに接する機会のある女性です。

保育園や幼稚園の先生や、学校教諭で低学年担当の方などが挙げられます。
リンゴ病の治療方法
リンゴ病はウイルス感染症なので、特にこれといった薬はありません。
また予防接種もありません。
治し方としては主に「対処療法」です。
通常は1週間ほどで自然に治癒しますが、症状が重い場合は
病院を受診し医師からの診断を元に適切な治療を受けましょう。
リンゴ病にかかったと診断されたら、まず安静にします。
脱水症状を防ぐため、水分補給が大切です。
発熱や頭痛でつらい時は、解熱鎮痛剤が処方されることもあります。
また発疹が出るとかゆみを感じることがあるため、
かゆみ止めをもらうと良いでしょう。
リンゴ病は何科へ行けばいい?
リンゴ病は子どもなら小児科、大人は内科へ行きます。
または発疹やかゆみが気になる場合は、皮膚科を受診する
方法もあります。
妊婦さんの場合はかかりつけの産婦人科へ行きましょう。
いつ頃学校や保育園へ行っていいの?
リンゴ病は、初期症状が出ている頃が最も感染力の強い時期です。
頬に赤い発疹が出ていても、感染力はほとんどなくなっているので、
学校や保育園へ行ってもOKです。
ただし熱や関節痛などの症状があるときはお休みしましょう。
これは大人も同様です。
リンゴ病の予防方法
前述の通り、リンゴ病には特効薬やワクチン接種はありません。
感染しないためには、基本的な手洗い・うがいが効果的です。
また風邪かな?と思ったら、咳エチケット。
マスクをして過ごすほか、人混みに出ないことがおすすめです。
リンゴ病に対してアルコール消毒の効果は弱い、とされています。
アルコール消毒よりはこまめな手洗いが推奨されています。
特に気を付けたいのが妊婦さんへの感染です。
体調が悪いと感じたら、すぐに産婦人科を受診しましょう。
まとめ
2025年夏はリンゴ病が大流行しています。
ウイルス性感染症なので、かかったら対処療法になります。
発疹が出ていても熱や体の痛みなどの症状がなければ、
治癒に向かっています。
特にリンゴ病に気を付けたいのは妊婦さんです。
妊娠中は免疫力が低下しているため、感染症には十分
お気を付けください。
体調不良の場合はすぐに病院を受診しましょう。



