6月の終わりに町から全世帯へ【安否確認タオル】という
黄色いタオルが配布されてきました。
初めて見る方も多いかもしれませんが、
安否確認タオルっていつ、どんな目的で、どうやって使うのでしょうか?
安否確認タオルはこんなタオル
安否確認タオルは災害が起きた時に、自分の家の無事を
周囲に知らせるためのものです。
家族が全員無事で「うちは大丈夫です」ということを
近所や集落に伝えたいときは、
安否確認タオルをポストや便受けなどに掲げたり、
柱に括り付けたりします。
救助活動の効率化を図るのに役立つグッズ
としてし、最近注目されています。

黄色いタオルなので目立ちやすくわかりやすいですよね。
安否確認タオルが掲げられていない場合は、安否確認が必要なサイン
として扱われ、救助活動に当たる方が
「大丈夫ですかー?」などと声掛けして回る目安になります。
メリットは5つ
町から安否確認タオルと一緒に配布された説明書によると、
メリットは以下の5つです。
1.安否確認が素早くできる。
タオルを見つけたら「ここのお宅は無事」と
判断できますし、
タオルがない場合は救助活動に当たっている
消防や自主防災組織の方、ご近所などで声を掛け合って
安否の確認や避難を呼びかけます。
2.救助活動を効率化
一軒一軒安否確認のため声をかけて歩いていると、
膨大な時間がかかってしまいます。
安否確認タオルがあれば、一目で無事がわかるため
救助活動もスムーズになるでしょう。
3.共助体制を作る。
タオルを掲げることで近所同士で安否確認ができるほか、
互いに助け合える共助体制を作るのに役立ちます。
4.防災意識と安心感が高まる。
普段から町内で共通の安否確認タオルを持っていると
意識することで、地域とつながっている安心感や
防災意識の高まりが期待できます。
いつどんな時に使うの?
安否確認タオルは災害発生時に使うものですが、
災害と言ってもいくつか種類があります。
まず基本的な使い方は、
災害が起きた時、家族が全員無事なら玄関や門扉、ポスト、
郵便受けなどに安否確認タオルを掲げます。

こんな感じでいいのかな?家のポストの前に下げてみました。
連絡先や名前は避難所などへ移動して不在の場合、
記入すると良いでしょう。
地震の場合
【地震の場合】は、震度5弱以上の地震が起きた時に
掲げます。
なお津波が発生すると、数分で津波が到達すると言われています。
安否確認タオルを掲げている時間がない場合は、
高台へ避難することが最優先させましょう。
洪水の場合
洪水の場合は、家の周囲の水かさが増して来るまで
多少の時間があるため、避難指示や避難勧告が出て
避難が必要と判断したら、家を空ける前に
安否確認タオルを掲げます。
大規模火災の場合
火災が発生したとき、天候や風向きによっては
周囲に延焼して大規模火災になってしまうこともあります。
自分の家にも飛び火しそうな勢いなので「避難が必要だ」と判断したら、
避難前に安否確認タオルを掲げます。
普段から玄関先にスタンバイ
いざという時とっさに安否確認タオルが取り出せるよう、
玄関先などわかりやすい場所に置いておく必要がありますね。
また家族で置き場所を決めて、情報を共有すると良いでしょう。
避難訓練でも使う
聖籠町では年に1回、「まちなか防災訓練」が行われています。
大地震や津波などを想定し、集落ごとに決められた避難所へ
移動するなど、町全体で一斉に行う訓練の機会です。
2025年からこの安否確認タオルを避難訓練で使うことになりました。
安否確認タオルはどこに売っているの?
安否確認タオルはカインズなどのホームセンターで取り扱いがあります。
また楽天市場などの通販でも1枚から購入することができますので、
町から配布されたタオルをなくしてしまったときご利用ください。

楽天市場でも安否確認タオルは売っている。
【価格】220円+送料330円

「無事です」の赤い文字入り黄色いタオル。
【価格】205円+送料800円
聖籠町以外でも使われている
安否確認タオルは聖籠町以外では、新潟市中央区が2024年に各世帯に配布し
使用を推奨しています。
他県では南足柄市(神奈川県)、高浜市(愛知県)、泉佐野市(大阪府)
などが使用を推進しています。

聖籠町の安否確認タオルの推奨は、新潟県内では早い方だと思います。
まとめ
災害時は想定外のことが多く発生するため、
町全体が大混乱に陥りかねません。
行方不明者や救助が必要な方がどこにどれくらい
いらっしゃるのか、把握するのは困難な状況だと予測されます。
そんな時安否確認タオル1枚あれば、
自分の家の無事をすぐに周囲に知らせることができるため、
救助活動をスムーズに進めるのに大変役立つことでしょう。
南海トラフ地震なども想定されており、
地震以外にもいつどんな災害が起きるかわかりません。
安否確認タオルが全国的に普及していくといいなと思います。