野焼きと呼ばれる屋外でのごみの焼却は違法です。野焼きは法律で禁止されており、厳しい罰則が課せされます。剪定した枝や葉をはじめとするごみは、各自治体のごみの捨て方に従って、正しく処分しなければなりません。野焼きによる煙の臭いで洗濯物が干せない、大気汚染、健康被害でアレルギー症状の悪化などでの苦情が相次いでいます。
野焼き禁止の理由
ごみなどの廃棄物を屋外で燃やす「野焼き」は、平成13年から法令で禁止されるようになりました。
にもかかわらず、野焼きがあちこちで行われています。
「煙の臭いが付くので、洗濯物が外に干せない」
「煙の臭いが入ってくるので、暑くても窓を開けられない」
「野焼きの煙で咳が止まらない、アレルギー症状が悪化した」
などの苦情が相次ぎ、全国的に問題となっています。
野焼きが禁止された背景には、
・煙が遠方まで広がり、においや視界不良などで近隣住民に迷惑がかかる。
・住宅や空き地、山林まで火が燃え広がり、大規模火災の原因になる。
・燃やすものによっては、有害物質を放出させるため。
など様々な理由があります。
現在のようにごみの種類や量が少なかった時代には、確かに野焼きは容認されていたのでしょう。
しかしそれはもう、ずいぶん昔のことです。
「昔からやっているから」「危険なものは燃やしていないから」
というのは、野焼きをしていい理由にはなりません。
野焼きをした場合の罰則は？
野焼き＝野外焼却は産廃物処理法により、罰則が決められています。
実際に野焼きを行うだけでなく、未遂行為も罰則の対象です。
野焼きをした、あるいは未遂だった場合の罰則は、
・5年以下の懲役、もしくは1000万円以下の罰金またはその両方が科せられる。
・法人の場合は3億円以下の罰金。
とかなり重い罪に問われます。
農家の野焼きはOKなの？
農家では病害虫防除目的の剪定枝の焼却や、農作物の残茎処分として稲わらなどが燃やされることがあります。
稲わらなど農作物の収穫後に出る「残茎」は、一般廃棄物として扱われているため。
今のところ法令違反の対象とはなっていません。
ただ、屋外での焼却行為であることには変わりなく、全国的にも近隣住民からの苦情や通報が後を絶たないケースが相次ぎ、問題となっています。
農家の野焼きは警察や消防署へ通報されると、指導や検挙の対象になる場合があります。
野焼きの時期はいつ頃が多いの？
野焼きの多い時期は毎年、9 月～11 月頃の秋ごろが多く、稲わらやもみ殻等の農作物の収穫後に出る残渣（ざんさ）が焼却されています。
野焼きを見つけた時どこに通報するの？
野焼きを見つけた時はまず、役所（役場）へ連絡します。
月～金までの午前8時30分～午後5時15分までなら、役場は業務を行っており、職員の方がいらっしゃいます。
代表番号に電話すると、担当部署につないでくれます。
役場が休業の時は、警察へ連絡する方法もあります。
警察へは110番ではなく、＃9110（警察相談専用電話）へ電話します。
110番は緊急性の高い場合のみの番号ですので、野焼きの通報では利用しない方がいいでしょう。
また火が大きく燃え広がっているような野焼きは、火災の危険性があるため、
消防署へ連絡するケースも多いようです。
いずれの場合も、野焼きをしていた場所や日時、燃やしていたもの、
また具体的にどんなことで困っているのか、などをまとめておきましょう。
電話したときスムーズに話せるようにしておくと、役場や警察の方へ話が伝わりやすくなります。
剪定した枝や葉の正しい処分方法は？
木を剪定して出た枝や葉は、可燃ごみとして処分します。
＜一般家庭の場合＞
聖籠町では、木の枝はゴミ袋に入る大きさにカットして指定ゴミ袋に入れ、ごみステーションに決められた回収日に出します。
また豊栄環境センターへ持ち込みも可能です。この場合は有料になります。
＜農家などを含む事業所の場合＞
豊栄環境センターへ直接搬入します。この場合も有料です。
また、下記の聖籠町や新発田市の会社でも搬入を受け付けています。
| 会社名 | 対象ごみ | 連絡先 |
| 曽根建株式会社 | 一般家庭ごみ・事業者ごみ |
聖籠町大字次第浜3769番地1 |
| 株式会社長谷川建設 | 農業者などの事業者ごみ |
新発田市真野原外1628番地5 |
＊広報せいろう2023年9月号より ⇒ こちら
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