全国学力テストが2025年も行われ、小学6年生と中学3年生合わせておよそ
187万人が「国語」「算数・数学」「理科」 のテストを受けました。
その結果が7月14日公表されています。
気になるその内容は?
全国学力テストとは?
全国学力テストは全国学力調査とも呼ばれることがありますが、
正式には「全国学力・学習状況調査」という名称です。
文部科学省が都道府県や市町村の協力のもとに毎年4月ころに行う
この学力調査は、2007年から毎年1回実施されており、
学力検査の他に「学習および生活環境のアンケート調査」も行われます。
調査対象となるのは小学6年生と中学3年生全員です。
毎年行われる科目は国語と算数・数学です。
平成24年度から理科が追加され、3年に1度程度実施されます。
また平成31年度(令和元年度)から英語が追加、3年に1度程度実施されます。
同じく平成31年度(令和元年度)からは、「知識」と「活用」を一体的に問う
問題形式で実施されるようになりました。
2025年は理科のテストが3年ぶりに実施され、
オンラインで出題・解答を行う「CBT方式」で実施されました。
全国学力テストの目的
文部科学省のHPによると、
義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。
そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。
と書かれています。
全国学力テスト都道府県の順位は?
全国学力テストでは全体的に、東京都・福井県・石川県が国語、算数・数学共に
上位の常連となっています。
小学校の算数で強いのは、東京都、福井県、石川県、京都府が上位に
名を連ねています。
2024年度の結果ですが、わが新潟県は
中学校の国語で31位、数学で38位。
小学校の国語で23位、算数で39位でした。

2025年の各都道府県ごとの詳しい分析や結果は秋以降、公表されるようです。
全国学力テスト2025の注目点
2025年の全国学力テストでは小中学生ともに、思考力や表現力などを問う
「記述式」の問題で平均正答率が低くなる傾向が見られた
という点が注目されています。
もちろん、テストの出題内容や難易度はその年によって異なるため
一概に比較はできませんが2025年の正答率を見ると、
小学校の国語が67%、算数が58.2%、理科が57.3%、
中学校の国語が54.6%、数学が48.8%。
前回の結果を下回っていることがわかりました。

記述問題が弱い?
全国学力テストの出題形式は、「選択式」「短答式」「記述式」
などがありますが、思考力や判断力、表現力が問われる
「記述式問題」では、すべての教科で平均正答率が低くなる傾向
が見られたということです。
記述問題は問題文をよく読み、何を問われているかを理解したうえで
解答を文章で上手に表現する必要があります。
よって従来のテスト問題よりは、難易度が高い内容と言えるでしょう。
ここまで参考記事:全国学力テストことしの結果公表ーNHK
なぜ記述式問題が出るの?
暗記した知識を使って選択肢の中から解答を選ぶ問題形式に
慣れてしまうと、思考力や判断力、表現力を駆使して解答を導き出す
高度な学力が付きにくくなってしまいます。
身に着けた知識を使い自分の言葉で表現する力を養うために、
記述式問題に対応できる学力が求められています。
全国学力テストの過去問
全国学力テストの過去問は、「国立教育政策研究所」のHP内で
見ることができます。
こちら >> 全国学力・学習状況調査:教育課程研究センター
平成19年度から令和6年度までの問題と正答例、解説などが掲載されています。
全国学力テスト2025の結果分析
文部科学省が7月31日に公表した全国学力テスト2025の結果分析によると、
小学生・中学生ともに「授業内容がよくわかる」と答えた児童生徒は減少。
算数・数学と理科を得意とする女子の割合が低く、苦手意識を持っている。
中学生は化学反応式や熱量に関する問題で苦戦する生徒が多かった。
などが挙げられています。
小6算数で正答率が低かった問題
小6の算数で、正答率が41.3%と低かった問題が気になりました。
「10%増量」と書かれた詰替え用のハンドソープがあり、
増量前の量は800mlです。
増量後のハンドソープは増量前の何倍ですか?
1.01. 2.1.1 3.10 4.110
なぜ女子は理系科目に苦手意識を持っているのか?
全国学力テスト2025で私が気になったのは、
算数・数学と理科のテストで女子の正答率やスコアは男子を上回った反面、
理系科目があまり好きではないと答えた子が多いという点です。
特に中学ではその傾向が目立ち、「理系科目が得意ではない」とした割合は
男子の1.7~2倍にも上っています。
これは保護者や学校の先生方が「女子は理系が苦手」
といった無意識の思い込み=バイアスコンシャスが原因
ではないか?と
文部科学省の担当者が分析していますが、私も全く同感です。
いまだに「女子は理系が苦手」という無意識の思い込みが
根強く浸透していることに驚いてしまいます。
どの教科もそうですが、特に理系科目はわかるようになると
どんどん勉強が面白くなっていって、ぐんぐん進められるようになります。
男女問わず、優秀な理系の人材は各所で求められています。
理系科目の勉強の楽しさを男子も女子ももっと知ってほしいと思っています。
学力をつけるには「家庭学習が大事」
全国学力テストの結果はテストを受けた児童・生徒に返却され、
授業など日々の学習に役立てられます。
全国学力テストのアンケート調査では、新潟県内の小中学生の
「家庭学習時間が不足している」実態が浮き彫りになっています。
2021年~25年の推移を見てみると、
平日1時間以上家庭学習をしている子どもの割合は、
小学生では全国平均より上、中学生は全国平均より下
で推移しています。
家庭学習の目安時間は?
【平日の家庭学習時間の目安】
小学校低学年は、宿題を含め1日約1時間前後。
小学校中~高学年は、宿題を含め1日1時間半前後。
また中学生では、
1年生は1日平均約60分。
2年生は1日平均約1時間38分。
3年生は1日平均約1時間51分
が目安とされています。
基本の家庭学習方法
テストの内容が難しいと、勉強が嫌になってしまうことも・・・
勉強が難しいから勉強をしないでいると、さらに勉強がわからなくなって
わからないスパイラルに陥ってしまいます。
そこで簡単にできる学力をつける方法として挙げられるのは、
毎日決まった時間に勉強する。
⇒ 短い時間から始めて、慣れてきたら時間を増やしていく。
その日のうちに復習する。
⇒ 授業で習った内容はその日のうちに復習します。
復習は1回限りではなく、時間を開けて何度か繰り返しやると効果的。
教科書を使い倒す。
⇒ 学校の勉強の基本は「教科書」。
いろいろな学習教材はありますが、まずは教科書に沿って勉強します。
力がついてきたと感じたら、教科書以外の問題集などの教材にチャレンジ。
勉強法は小学校でも中学校でも同じです。
要は毎日少しずつコツコツと積み重ねが大事。
勉強貯金を殖やしていきたいものです。




