2022年8月28日(日)投開票が行われた「聖籠町長選挙」は開票の結果、現職の西脇道夫氏が新人の水戸部吉成氏を僅差で破り、
再選を果たしました。
西脇氏は2度目の当選で、聖籠町長2期目の4年間を務めることになりました。
聖籠町長選挙2022・開票結果
候補者名 | 年齢 | 得票数 | |
当選 | 西脇道夫(無所属・現) | 67歳 | 3,779票 |
水戸部吉成(無所属・新) | 36歳 | 3,321票 |
*当日有権者数 1万1247
投票者数 7,140
投票率 63.48%
無効 40
投票率は4年前(2018年)前回の71.94%を8.46ポイント下回り、過去最低となっています。
両候補のプロフィール
候補者名 | 年齢 | 職業 | 略歴 | 出身高校・大学 |
西脇道夫 | 67歳 | 聖籠町長 | 聖籠町総務課長、税務財政課長などを歴任、聖籠町町長2期目。 | 新潟県立新発田高校卒⇒國學院大學卒 |
水戸部吉成 | 36歳 | 無職 | 保健福祉課コロナワクチン接種担当などを経て、2022年6月聖籠町役場を退職。 | 新潟県立新発田高校卒⇒公立高崎経済大学卒 |
西脇氏の今回の選挙活動と今後の要望
西脇氏は1期4年間での実績として、町循環バスの見直しやこども園の民間委託、バイオマス発電所誘致による税収で
財源確保をしていることなどが主なもので、当初掲げた20の公約すべてを実現したことをアピールしています。
1期目の実績から「変化を止めるな」とし、2期目以降は子育て支援の拡充や東港工業地帯の開発促進に着手するとしています。
地元選出の国会議員や県会議員、新発田市長など近隣首長のほか、半数以上の町会議員からの支持を受け、
選挙戦を展開してきました。
西脇氏が水戸部氏に僅差まで追い詰められたのは、正直意外でした。
西脇陣営の今回の選挙戦の反省点として、「有権者に対してあまり顔が見えなかった」という点が挙げられるかもしれません。
選挙戦を迎えるまで、「町政報告会」など支援者と直接触れ合う機会が少なかったという指摘があるようです。
度重なるコロナの流行もあり、なかなか支援者との会合の機会を持つことが難しかったかもしれませんね。
西脇町政の1期目の実績は、多くの有権者が支持しており、今回の当選につながったと思います。
3期目を目指すのであれば、支援者との触れ合いの機会を増やし、普段から顔の見える活動をお願いしたいと思います。
またツイッターやインスタグラムなど、「SNS」を使った手法も効果的で、水戸部氏はSNSを活用していましたね。
西脇氏もSNSでアカウントを作り、日々情報を発信して若い層へのアピールにつなげてほしいと思います。
水戸部氏の今回の選挙活動と今後の要望
一方の水戸部氏は、今年5月に町長選に出馬することを決意、6月1日付で役場を退職した後、
町内全戸を回り辻立ちを行うなど、準備期間が短かったものの地道な選挙活動を行ってきました。
確かに若さと行動力というのは、ある意味西脇氏よりはアピール度が高い点なのかもしれません。
選挙戦の演説を聞いた方の中、特に若い方は、バイタリティーあふれる活動ぶりに心を動かされたこともあったでしょう。
渡辺広吉前町長や反西脇町長派の応援を受けたことも大きなポイントで、得票を予想よりも大きく伸ばした要因となっていると思います。
ただ、36歳という若さに懸念を感じる有権者も少なくありません。
実際、経験や知識、人脈不足は否めないと思います。
水戸部氏は、西脇町政1期目で行われた行財政改革を批判し、若さと行動力を訴えつつ
西脇氏に対する不満票の吸収を目指したものの、支持はいまひとつ広がりきれませんでした。
もし4年後の町長選挙に再チャレンジするのであれば、いろいろな面でいろいろなことを学び吸収し、
また経験も積み、さらなる成長を遂げていくべきでしょう。
*この記事は新潟日報など新聞記事を参考に、個人の感想をまとめています。