【選挙カーに賛否両論】選挙カーはうるさい?本当に必要?集票効果はある?

選挙
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国政選挙、地方選挙問わず、選挙が近づいてくると

やって来る「選挙カー」。

ワゴン車などに看板を掲げ、ウグイス嬢がスピーカーで候補者の

名前を声を張り上げ、連呼する選挙運動・・・

選挙カーによる活動は本当に必要なのでしょうか?

選挙カーのメリットデメリット

SNSなどを中心に

うるさい」「必要なし」「集票効果に疑問

の声も多数挙げられている選挙カーによる選挙活動。

確かに食事時や赤ちゃんのお昼寝時間帯など、

来られると正直迷惑・・・ということもあるかもしれませんね。

 

「選挙カー」は昔から行われてきた選挙運動の手法の一つであり、

合法な手段です。

うるさいと迷惑がられる一方で「候補者との距離が近づく」「名前を覚える」

など一定の効果もあるようです。

選挙カーによる活動期間はいつからいつまで?

拡声器などを使った選挙カーでの活動も含めて選挙運動ができる期間は、

選挙告示日の立候補届出から投票日の前日までです。

 

選挙期間前の選挙運動は、公職選挙法第129条で禁止されています。

ただし選挙期間でもないのに、乗用車からスピーカーで

「私は○○議員の○○でございます」など、

街宣活動を行っている場合があります。

これは投票を呼び掛けたりしなければ、特に問題はないとされています。

 

選挙カーの活動にもルールがある

選挙カーは朝から夕方まで、時間構わず回ってくるように

感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。

演説や候補者名の連呼など、選挙カーによる選挙活動には

乗車可能な車両から時間帯、看板、活動場所などに至るまで、

一定のルールが公職選挙法で決められています。

項目 OK 備考
使用する車 定員10人以下の乗用車、四駆で車両重量2トン以下。ワンボックスカーやワゴン車は可。 定員11人以上の車両(大型バスなど)、オープンカーなどは不可。
使用できる台数 候補者1人につき1台。 ただし参議院比例代表選では2台可。
乗車可能人数 運転手、候補者本人、運動員合わせて6名まで。 定員6人未満の車両は定員を優先する。
選挙カーに掲げる看板のサイズ 73cm×273センチ以内に収める。
選挙カーによる1日の活動可能な時間 午前8時~午後8時まで。 早朝や深夜は厳禁。
選挙カーでスピーカーを使った活動を抑えなければいけない場所 学校や病院などの近くでは「静穏保持に努めなければならない」 電車内や駅構内、公共施設などでも同様。
ビラ配りなどの時間帯は? 何時から何時までという決まりは特になし。 ただし常識的に考えて、早朝や夜間~深夜などの時間帯は避けた方が好印象。

選挙カーによる選挙運動に対しては、一定のルールが定められており、

違反すると公職選挙法に抵触する恐れがありますので、

各候補者陣営は気を配っていることかと思います。

車を止めて演説してもいいの?

選挙カーといえども、駐車禁止の場所で車を止めての演説は

道路交通法」違反に当たりますし、

コンビニやスーパーなど店舗近くの入り口での停車は、

他のお客さんの迷惑になります。

 

演説自体は選挙運動の一環ですのでOKとしても、

法令違反や迷惑行為は当然NGです。

 

最近では、住宅地などの空き地で車を止めての演説は

地方でも嫌がられる傾向にあるので、

せいぜい「名前や政党名を連呼しながら、ゆっくりと通過する」

に変わってきているように感じます。

 

選挙カーについて苦情を言いたいときは?

「選挙カーがうるさい」

苦情を受け付けてくれる場所はあるのでしょうか?

 

選挙カーによる選挙期間中の活動は、「公職選挙法」という

法律で決められているので、

選挙期間が終了するまでは、行ってもいいことになっています。

 

よって、市・区役所、町村役場などに苦情を申し出ても、

「法律で決まっていることなので、ご理解とご協力をお願いいたします」

といわれてしまうかもしれません・・・

 

ちなみに選挙カーでの選挙運動では、スピーカーの音量に関する

明確な決まりはないそうです。

 

体調が悪くて家で休んでいたり、赤ちゃんや幼児のお昼寝時などに、

大音響で選挙カーによる連呼が始まったら、

やはり困りますし、迷惑と感じることも・・・

 

ただ候補者陣営の中には

「選挙カーが迷惑だから、この候補者には投票しない」

と考えている有権者がもしいたら、集票に影響があるのでは?

と気にする場合もあるようです。

 

もしあまりにうるさくて迷惑だと感じるなら、その候補者事務所に

直接苦情を寄せるのも一つかと思います。

 

集票効果があるって本当?

選挙カーによる選挙運動が「迷惑、不要だ」と考える人がいる一方で、

候補者の名前を覚えることができる」

親近感を感じるようになる」といった肯定的な意見もあり、

一定の集票効果があるようです。

 

衆・参議院選挙などの国政選挙では、選挙区が広いので

頻繁に選挙カーが回ってくる回数も少ないかもしれませんが、

都道府県知事選挙や市長選、町村長選、

都道府県・区・市・町村議員選挙など、

選挙区が狭い範囲の場合は、

選挙カーが近所にやってくる回数も多くなるでしょう。

 

回数が多くなると、おのずと候補者の名前を覚えますし、

選挙カーの中から運動員が手を振りこちらも振り返すと、

「奥様、ありがとうございます!」などとウグイス嬢

(選挙カーに乗って名前を連呼する人)があいさつする、などの

やり取りが生まれ、親近感につながるのかもしれません。

高齢者は特に、選挙カーが回ってくる回数やそうしたやり取りで、

好印象を抱くことも少なくありません。

 

あきほ
あきほ

最終的には「人と人のふれあい」がものをいうのかもしれませんね^^

選挙カーによる活動は日本だけ!?

外国では新聞やインターネットによる選挙運動が主流だそうで、選

挙カーによる選挙運動は、日本だけのもののようです。

 

初めて見た訪日外国人は大変驚き、

「こうしたうるさい方法で選挙運動をするなんて、日本人らしくない?」

という意見がある反面、

「名前を覚えてもらうにはいいやり方」

「一生懸命選挙運動している感じがする」と好意的に見る方も・・・

 

思えば私が子供のころから(50年近く前?)から、選挙カーでの

運動は行われていました。

 

少子高齢化による人員不足、SNSなどインターネットが主流の

選挙活動に変わる可能性などこの先いろいろなことが考えられますが、

日本では今後何十年先も、選挙カーによる活動は続くのでしょうか?

 

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