小学校6年生から高校1年生までの女子が接種対象の
「子宮頸がんワクチン」ですが、受けた方がいいのか
迷う方も多くいらっしゃるでしょう。
ワクチン接種の副反応や受けないことのリスク、
かかる費用などを調べました。
子宮頸がんワクチンとは?
子宮頸がんの原因となるのは「HPV(ヒトパピローマウイルス)」
ですが、その感染を予防するためにワクチン接種が推奨されています。
HPVは性交渉によって感染することがわかっています。
よって性交渉を経験する前の若年層の女性はワクチン接種することで、
子宮頸がんを予防し、発症リスクを抑えることができます。
ワクチン接種の副反応
子宮頸がんワクチンを受ける前に医師と相談し、効果とリスクを理解した上で
接種をします。
副反応には個人差があり、
一般的な副反応としては、発熱や接種部位の痛みや腫れ、頭痛、筋肉痛など。
また強い副反応として、アナフィラキシー(重いアレルギー反応)、
ギラン・バレー症候群(神経系の疾患)、
急性散在性脳脊髄炎(脳や脊髄の炎症)などがありますが、
ごく稀と言われています。
副反応(疑い)の報告は1万人に9人程度との報告があります。
参考記事:
もし予防接種で健康被害が起きた時は、
「予防接種健康被害救済制度」を利用することができます。
ワクチンの種類
子宮頸がんワクチンの種類は現在日本では、
2価、4価、9価の3種類が承認されています。
| 2価(サーバリックス) | 子宮頸がんの原因となる HPV16型と18型の感染を防ぎます。 |
| 4価(ガーダシル) | HPV16型、18型に加え、尖圭コンジローマの原因となるHPV6型、11型の感染も防ぎます。 |
| 9価(シルガード9) | HPV16型、18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型の感染も防ぎ、より広範囲のHPV感染を予防します。 |
*種類によって副反応の頻度や程度に差があります。
*尖圭コンジローマとは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染で起こる性感染症。
性行為によって感染し、性器や肛門周辺にイボ状の病変が現れるのが特徴。
より幅広いHPVの感染を予防するなら「9価」という選択になるのかもしれませんが、
どのワクチンの種類を選ぶかは、医師と相談の上検討しましょう。
公費でワクチン接種ができる
子宮頸がんワクチン接種は各自治体が行う定期予防接種で受けることができます。
接種費用は公費ですので、無料です。
公費によるHPVワクチン接種を希望する人は、
2026年3月末までに計画的に接種することが推奨されています。

キャッチアップ接種制度とは?
子宮頸がんワクチン接種をしなかった世代の女性を対象に、
公費を利用して残りの接種ができるのが「キャッチアップ接種制度」です。
【対象者】
2022年4月から2025年3月までに1回以上接種した女性。
2026年3月末までに残りの接種を公費で受けることができます。
ここまで参考記事:
接種回数は何回?
3回の接種が推奨されていますが、ワクチンの種類や年齢によって2回で
済む場合もあります。
1回の接種でも一定の予防効果は確認されてはいますが、
効果の持続期間は複数回の接種に比べてどれくらいなのかなど、
まだわかっていないことも多いため、複数回が望ましいと言われています。
ワクチン接種をしないとどうなる?
子宮頸がんにかかる原因は「性行為によるHPVの感染」ということが
はっきりわかっています。
子宮頸がんワクチン接種には、HPV感染を予防する一定の効果があるため、
ワクチンを受けないと発症リスクが高まります。
子宮頸がんってどんな病気?
前述の通り、子宮頸がんはHPVの感染が主な原因で、性交渉によって感染します。
性交渉を経験したことがある女性は、HPVに感染している可能性があります。
なお性交渉の経験がない場合、子宮頸がんになる可能性は低いですが、
完全にゼロとは言えません。
子宮頸がん検診は、20歳以上の女性を対象に2年に1回受けること
が望ましいとされています。
子宮頸がんにかかる原因・HPVとは?
HPVは「ヒトパピローマウイルス」の略称で、性経験がある女性の50%以上は
生涯で一度は感染するごくありふれたウイルスです。
感染しても免疫力で消失しますが、一部は持続感染し
がん化することがあるほか、尖圭コンジローマの原因となることがあります。
若い女性ほど罹患率が高くなる
子宮頸がんにかかる女性は20代後半から増え始め、
30代後半からから40代でピークを迎えます。
50代以降もかかる可能性はあります。
若い女性ほど子宮頸がんにかかるケースが多いのは、
「性交渉の低年齢化」と「定期検診の受診率の低さ」
にあると言われています。
性交渉を早く経験すれば、それだけHPVに感染するリスクが高くなります。
また「まだ若いから」といって、定期検診を受けたがらない人が多いことも
指摘されています。
20代~30代、40代にかけては妊娠や出産に重なる年代のため、
子宮頸がんにかかることは大変なリスクがあります。
早期発見のため、定期的な検診はとても重要です。
検診では子宮頚部の細胞を採取して、がん細胞の有無を調べます。
自治体の集団検診などを利用してぜひ検診を受けたいものです。
ワクチン接種をしたら子宮頸がんは予防できるの?
必ずしも、ワクチン接種をしたら子宮頸がんにはならないという
わけではありません。
これは、ワクチン接種でカバーできるHPVの種類が限られているためです。
HPVの感染を予防するためのワクチンであって、
感染しているHPVをなくす効果はありません。
まとめ
子宮頸がんを予防するには、ワクチン接種と定期検診どちらも重要です。
ワクチンには一定の発症リスクを抑える効果はありますが、
ワクチンを受けたからと言って、必ず子宮頸がんにならないというわけではありません。
またワクチン接種をしない方は、「まだ若いから」と思わず若いからこそ
2年に1回の定期検診を受けることをおすすめします。


