【松本清張は面白い】読んだらハマること間違いなし!?映像化された代表作品おすすめ5選

エンタメ
*本記事はプロモーションが含まれます。

昭和の大作家、文豪、日本文学の巨人などと評されるあの

松本清張

映画やドラマなど映像化された作品も多く、

幅広い世代の方によく知られています。

彼が残した膨大な作品群をまだ読みつくしきれていない私ですが、

これまで読んできた清張作品の中から映像化された代表作を

厳選して5作ご紹介します。

松本清張はこんな作家

松本清張は1909年(明治42年)12月21日生まれ、

1992年(平成4年)8月4日没。

 

ペンネームは松本清張(まつもとせいちょう)で、

本名はきよはる。

 

一人っ子として育ち、幼少期は大変貧しかったと言います。

両親は会社員など特に定職に就かず、餅屋や飲食店、魚の行商などの

商売を転々としていました。

 

清張が長ずるにつれ、体の弱った両親は長男である清張に

一家の大黒柱として経済的に頼るようになります。

 

尋常高等小学校を卒業すると、電気企業社の小倉出張所に

小間使いとして就職。

数年勤務し出張所が閉鎖となった後は、両親の商売を手伝っていました。

 

このころ文学に目覚め、貸本屋で借りた本を読み漁っていました。

 

20歳の頃、石版印刷の会社に見習工として就職。

このころ版下の書き方を覚え、広告図案のスキルを身につけますが、

これが後々朝日新聞社への就職につながります。

 

1936年に見合い結婚をし、勤めていた印刷所の社長の死去をきっかけに

版下職人として独立。

以後朝日新聞社の広告の仕事を請け負うようになり、

1940年には常勤の嘱託として採用されました。

 

1944年には召集令状が届き、朝鮮へ出征。

戦後復員し朝日新聞社に復職したものの広告の仕事はなく、

箒売りなどのアルバイトを転々とし、年老いた両親と妻子4人の

生活を一手に背負い働き続けます。

 

生活費稼ぎのため、雑誌の懸賞小説に応募。

転機は1951年、処女作「西郷札」が直木賞候補作となり上京。

1953年には「或る小倉日記伝」が坂口安吾に激賞され、芥川賞を受賞。

以後作家活動に専念し、流行作家として開花していきます。

無名時代を知るなら自伝「半生の記」

清張は出生から幼少期、青年期にかけての無名時代については

あまり多くを語っていませんが、自伝「半生の記」という作品で、

自身の過去をかなり詳細に描いています。

松本清張著・半生の記。

こちら >> 松本清張著「半生の記」

 

幼少期から大変貧しかったこと、

父母の人柄、若いころ文学に傾倒し友人から借りた

プロレタリア文学の本を持っていたことから

特高に逮捕され留置所に入れられた壮絶な体験談、

青年期はただただ家族と生活のために働き詰めだったことなど、

興味深い記述が満載です。

松本清張の魅力

松本清張は1950年代から、昭和の黄金期だった1960年代の高度成長時代

を経て、オイルショックを経験した1970年代と長きにわたり絶頂期が

続きました。

40年以上の作家人生、活躍した時代が長かったのです。

 

没後30年以上たった令和の現在においても、人気ぶりは衰える

どころか再燃すらしています。

 

清張の魅力は人々を夢中にさせてやみません。

何がこれほどまでに愛されるのでしょうか?

作品の舞台となった多彩な世界

松本清張の作品はミステリー=推理小説がベースなのですが、

作品の舞台は実に多彩で読んでいて飽きることがありません。

 

処女作「西郷札」に代表される歴史小説から、

名作ドラマ「ザ・商社」の原作となった「空の城」を代表作とする

企業小説、

あの「黒革の手帖」をはじめ夜の世界を描いた作品も多く、

また「遭難」などの山岳小説や学園の権力闘争を描いた「混声の森」、

あの名作「砂の器」ではハンセン病を取り上げた推理小説で、

社会派ミステリーという新ジャンルを切り開きました。

 

書いて書きまくった作家人生

松本清張は膨大な仕事量をこなした作家の一人です。

売れっ子作家になってからはとにかく書いて書いて書きまくった

という印象です。

 

活躍した時代が長く、残した作品数は700とも1000以上とも言われており、

読む方も気が遠くなりそうです。

しかもほとんど手書きで書いていたのですから、今では考えられません。

 

しかし多作な作家というのはファンにとって大変ありがたい存在です。

長きにわたって読み続ける作品が残されているので本当に幸せです。

 

ちなみに松本清張全集は全66巻もあり、晩年まで創作意欲が衰えることはなく、

1日数十枚原稿を書くこともあったほど。

以下に驚異的筆力だったかがわかります。

 

あきほ
あきほ

あまりの多筆ぶりにゴーストライター疑惑が出たそうです。

 

多様な作品群に人生を投影

私は最初、松本清張のことを朝日新聞の記者で後々作家に転身した

エリートだと勘違いしていました。

 

しかし実際は作家として売れるまでは全くの無名で学歴もなく、

大変貧しい時代を長く過ごしていたのでした。

印刷工として働いていた頃は、夜の11時ころまで残業をしていたようです。

 

あれだけ大量の仕事をこなすことができたのは、若いころ働きづめだったことが

関係しているのかなと思います。

 

また作品を読むと、清張自身の人生経験が投影されていると感じられるものも

たくさんあります。

テーマが普遍的

松本清張は作品の中で普遍的なテーマを書き綴っています。

具体的には「色と欲」という、今も昔も変わらない人間の姿です。

 

男女のドロドロとした愛憎劇や我をむき出しにした権力闘争、

金への果てしない欲望と執着は今読んでもグイグイ引き込まれます。

また人間の不条理についても多く描かれています。

 

読みやすい文章とわかりやすい作品構成

松本清張は今でこそ文豪と評されていますが、

最初は週刊誌や文芸誌、新聞などに数多く連載するなど、

いわゆる流行作家でした。

 

新聞や雑誌に作品を掲載するということは、

その小説が面白くなければ売れ行きにもかかわります。

 

清張の作品はとにかく文章が読みやすく構成もわかりやすく、

それでいてラストは「あっ!」と驚くような見事な終わり方を

するものがとても多いです。

 

誰が読んでもわかりやすく読みやすい小説であり、

その上ミステリーとしてもきちんと成立することを

心がけていたのかもしれません。

 

イマイチな点

そんな日本文学の巨人・松本清張にも弱点があります。

それは作品が古くなってきていることです。

もう60年、70年も前に書かれた小説なら、社会情勢や流行、

風俗、価値観などは時代の流れとともに変わるのは当然。

古くなってしまうのも致し方ないことでしょう。

 

赤電話や電報、下宿、国鉄、夜行列車など今では聞くこともない

昭和の古い言葉がたくさん出てきますし、登場人物の動きや考え方なども

今の感覚ではちょっと疑問符が付くようなものが散見されます。

 

また推理小説にはつきものの「トリック」も

読む人によっては古臭いと感じるものがあるかもしれません。

 

あきほ
あきほ

もう数十年もすると、松本清張は古典の領域に入るかもしれませんね。

映像化されたおすすめ作品

松本清張の作品は数多く映像化されています。

文章が読みやすく、場面描写が詳細でイメージしやすいというのも

理由の一つではないかと思います。

 

映像化された作品の中でわたしのおすすめは、

●霧の旗

●砂の器

●黒革の手帖

●鬼畜

●天城越え

をご紹介します。

霧の旗

霧の旗は1965年山田洋次監督、倍賞千恵子さん主演で初めて映画化

されました。

1977年には山口百恵さんも主演を務めた名作です。

 

兄を無実の罪で亡くした柳田桐子の復讐劇を描いた作品ですが、

人間の不条理を見事にとらえています。

最初読んだ時はあまりの不条理さにうなってしまいました・・・

他にも相武紗季さんのドラマバージョンがあります。

砂の器

「砂の器」は1974年に野村芳太郎監督、橋本忍・山田洋次脚本で映画化され、

松本清張原作の映画の中では傑作と高い評価を受けている作品です。

出演は丹波哲郎さん、森田健作さん、加藤豪さん、島田陽子さんなど。

 

東京大田区蒲田操車場で発生した殺人事件。

当初捜査は難航し、迷宮入り事件かと思われたものの次第に意外な

方向へと進み、捜査線上に浮上したのは若き青年音楽家・和賀英良

という人物でした。

ハンセン病をテーマに取り上げたことも当時話題になった、

社会派ミステリーの金字塔を打ち立てた作品です。

 

「砂の器」は2005年、デジタルリマスター処理されて再登場し、

改めてこの映画は高く評価されました。

 

映画「砂の器」は数々のコンクールや映画祭で受賞、

ドラマはこれまで7回製作されています。

小説は上下巻ある長編小説ですが、大変読み応えがあります。

 

黒革の手帖

夜の銀座を舞台に、周囲の男たちを手玉に取り

金だけを頼りにのし上がっていく元銀行員でクラブのママ・元子の

生きざまを描いた作品です。

黒革の手帖というのは元子の武器となっているもので、

銀座で成功するためには外すことのできないある秘密が

書き記されています。

古くは大谷直子さん主演、最近では米倉涼子さんや武井咲さん

主演のバージョンがよく知られています。

 

ストーリー展開の面白さもさることながら、女優さんのあでやかな

着物姿も美しく、見ていて楽しめるドラマですね。

 

鬼畜

1978年に岩下志麻さん主演で映画化された「鬼畜」は、

以後2回ドラマ化されています。

玉木宏、常盤貴子さん主演の作品をご覧になった方も多いかも

しれませんね。

印刷屋の宗吉はお梅という妻がありながら、料理屋の菊代と

関係を持ち囲うようになる。

宗吉は菊代との間に子供3人を設けたが、不運な出来事が重なり次第に

印刷業の資金繰りが怪しくなる。

生活費を宗吉からもらえなくなった菊代は子供3人を連れて宗吉の家に

乗り込み、3児を置いて家出をする。

全てがお梅にばれた宗吉は妻ににらまれながら

「子供たちを始末せよ」と脅され・・・

 

小説は発表されたのは1957年ですが、今でもありそうなストーリーで

古さを感じさせません。

 

まとめ

令和7年度の大学入試共通テスト1日目の「地理歴史・公民」

の出題科目に松本清張に関する問題が出題されました。

 

清張氏の年譜をたどり、その当時の出来事などや政府の取り組みを

問う内容で、平成生まれの受験生は少々面食らった方も少なくないのでは

ないでしょうか?

 

もう昭和は遠くになりにけり、松本清張も歴史の問題になるほど

昔のことなのかもしれません。

 

今の若い方が松本清張の小説を読んでどんな感想を持つのか、

聞いてみたい気がします。

 

タイトルとURLをコピーしました