消費生活センターはよく耳にする名称ですが、どんな機関なのでしょうか?
どんなことをする場所なのか、また似たような名前の「国民生活センター」
との違いなど調べました。
消費生活センターはこんなところ
消費生活センターは地方公共団体が運営する、公的機関です。
消費者からの苦情や相談に専門の相談員が対応するほか、問題解決の
ためのアドバイスや関係各所へのあっせん業務も行っています。
聖籠町役場内にも消費生活センターの相談室が設けられており、
相談員の方が常駐しています。
どんなことが相談できるの?
消費生活センターでは、
・悪質商法でのトラブル
・商品を使用して事故が起きた
・各種契約トラブル
・クーリングオフ
・架空請求
などで、自分では解決方法がわからない時、
専門相談員の助けを借りることができます。
消費生活に関するトラブルに遭遇しても、
泣き寝入りせず相談してみましょう。
電話番号は【188】
消費生活センターの電話番号は、消費生活ホットライン【188】
と全国統一の番号です。

消費生活センターの全国統一番号は188=いやや。
188=いややと覚えましょう。
188へ電話すると、お住まいの地域の消費生活センターを紹介してくれます。
その際、名前や住所、電話番号、職業などを聞かれます。
通話料金は固定電話、携帯ともに有料で、相談窓口につながるまでに
「●秒ごとにおよそ〇円の料金がかかります」というアナウンスが流れます。
土日祝日も相談受付しているの?
土日祝日や年末年始(12月29日~1月3日)は、地域の消費生活センターが
閉所していることがあります。
(聖籠町の消費生活センターはお休みです)
188へ電話してもつながらない場合は、国民生活センターへ電話がつながります。
また平日でも、最寄りの相談窓口に電話がつながらないことがあります。
その時は国民生活センターの「平日バックアップ相談」の電話番号
(03-3446-1623)アナウンスが流れます。
国民生活センターとの違い
国民生活センターは、国が運営する消費者のための相談機関です。
一方の消費生活センターは、前述の通り地方公共団体が運営する機関です。
また消費生活センターは土日祝日が休業ですが、
国民生活センターは土日祝日も相談受付をしています。
平日相談時間が取れない方は、国民生活センターの利用が可能です。
相談する際は、あらかじめ話す内容をメモしておくとよいでしょう。
なお消費生活センターも国民生活センターも通話料はかかりますが、
相談料金はかかりません。
無料で相談できます。
新潟県内の消費生活センター
聖籠町をはじめとする、新潟県内の各市町村に設置されている
消費生活センターをご紹介します。
名称 | 住所 | 電話番号 | 受付時間 |
聖籠町消費生活センター | 北蒲原郡聖籠町大字諏訪山1635-4(聖籠町役場内) | 0254-27-1958 |
9時~16時 (12時~13時は昼休み) |
阿賀野市消費生活窓口 | 阿賀野市岡山町10-15 | 0250-62-2510 | 同上 |
糸魚川市消費生活相談窓口 | 糸魚川市一の宮1-2-5 | 025-552-1511 | 同上 |
魚沼市消費生活センター | 魚沼市小出島910 | 025-792-8844 |
9時~16時30分 (昼休みなし) |
小千谷市消費生活相談窓口 | 小千谷市城内2-7-5 | 0258-83-3509 |
9時~16時 (昼休みなし) |
柏崎市消費生活センター | 柏崎市日石町2-1 | 0257-23-5355 |
月~金 9時~16時 土 9時~12時 (昼休みなし) |
加茂市商工観光課消費生活相談窓口 | 加茂市幸町2-3-5 | 0256-52-0080 |
8時30分~17時15分 (昼休みなし) |
刈羽村役場産業政策課消費生活相談窓口 |
刈羽郡刈羽村大字割町新田215-1 | 0257-45-3913 |
9時~16時 (昼休みなし) |
五泉市消費生活センター |
五泉市本町2-3-35 まちの駅「はーとふる五泉館」内 |
0250-47-4578 |
10時~16時 (昼休みなし) |
佐渡市消費生活センター | 佐渡市河原田本町394 | 0259-57-8143 |
9時~16時 (昼休みなし) |
三条市市民なんでも相談室(消費生活相談窓口) | 三条市旭町2-3-1 | 0256-34-5553 |
8時30分~17時 (昼休みなし) |
新発田市消費生活センター | 新発田市中央町3-3-3 | 0254-28-9110 |
9時~16時 (昼休みなし) |
関川村役場総務政策課消費生活相談窓口 | 岩船郡関川村大字下関912番地 | 0254-64-1478 |
9時~17時 (12時~13時は昼休み) |
上越市消費生活センター | 上越市木田1-1-3 | 025-525-1905 |
8時30分~17時15分 (昼休みなし) |
胎内市消費生活相談窓口 | 胎内市新和町2-10 | 0245-43-6111 |
8時30分~17時15分 (昼休みなし) |
津南町消費生活相談窓口 | 中魚沼郡津南町大字下船渡戊585番地 | 025-765-3113 | 同上 |
燕市消費生活相談窓口 | 燕市吉田西太田1934番地 | 0256-77-8302 |
9時~17時 (昼休みなし) |
十日町市消費生活センター |
十日町市千歳町3-3 十日町市役所市民生活課内 |
025-757-3740 |
9時~16時 (昼休みなし) |
長岡市消費生活センター |
長岡市大手通2-2-6 ながおか市民センター2階 |
0258-32-0022 |
9時~16時30分 (昼休みなし) |
新潟市消費生活センター | 新潟市中央区西堀前通6番町894-1 西堀ローサ内 | 025-282-8100 |
月~金、日 9時~16時30分 (昼休みなし、土曜休み) |
見附市消費生活相談窓口 |
見附市昭和町2-1-1 市民生活課市民相談・年金係 |
0258-62-1700 |
9時~16時 (昼休みなし) |
南魚沼市消費生活センター | 南魚沼市六日町180-1 南魚沼市役所南分館1階 | 025-772-2511 | 同上 |
妙高市消費生活相談窓口 | 妙高市栄町5-1 | 0255-74-0042 |
8時30分~17時15分 (昼休みなし) |
村上市消費生活センター | 村上市三之町1-1 | 0254-53-2111 |
9時~16時 (12時~13時は昼休み) |
相談が多い消費者トラブル
相談件数が多い消費者トラブルについて、主な事例やアドバイスを見ていきます。
最近増えているのは、災害関連の悪徳商法についてのトラブルです。
またサプリなど紅麹関連製品や架空請求、インターネットトラブルなどの相談も
多く寄せられています。
おかしいな?怪しいな?と思ったら、電話番号「188」
消費生活ホットラインに連絡を。
災害関連の悪徳商法
2024年1月1日に発生した能登地方地震だけでなく、最近は大雨や
洪水など災害が増えています。

災害被害に便乗した詐欺が増えている。
災害関連の悪徳商法は、災害発生地域だけでなく、そのほかの地域
でも事例が報告されています。
例えば、
「火災保険を使って自己負担なしで屋根の補修ができる」の営業文句での訪問や
義援金・義援品詐欺も発生しています。
参考リンク:ご用心 災害に便乗した悪徳商法
紅麹製品関連
小林製薬の紅こうじサプリを摂取した利用者の中では、
腎臓の病気を発症するなどの健康被害が起き、
死亡者の事例も報告されています。
利用したことがある方はすぐに使用を停止し、体の不調
がある場合には医療機関に相談しましょう。
関連商品の回収が行われているほか、小林製薬や中央省庁
(消費者庁、厚生労働省の合同)では専門の相談窓口が
開設されています。
参考リンク:紅麹関連製品による健康被害
クーリングオフ
クーリングオフとは、商品やサービス購入の契約をしたあとでも、
一定期間内であれば無条件で解約できる仕組みを言います。

知っておきたいクーリングオフ制度。
書面や電磁的記録(電子メールやUSBメモリなど)、FAXでの記録
でもクーリングオフが可能です。
クーリングオフ可能期間 | 取引 |
8日以内 |
・訪問販売 (キャッチセールス、アポイントメントセールス等を含む)
エステティック、美容医療、語学教室、家庭教師、学習塾、 パソコン教室、結婚相手紹介サービスなど、継続的にサービスを提供する。
衣類や貴金属などの訪問買取。 |
20日以内 |
・連鎖販売取引 個人が販売員となり、他の人を勧誘して商品購入してもらうと、 リベートが得られるため、さらに他の人を勧誘して会員を増やしていく商法。 ・業務提供誘引販売取引 内職商法やモニター商法など。 内職やモニターなどをすると収入が得られるとして勧誘し、 そのためには資格や技能取得のための講座を受講させる商法。 |
取引条件によっては、上記の通りにクーリングオフできない場合
もありますが、もし商品やサービスの購入契約後、納得がいかない、
またはおかしいと感じたら、
速やかに解約を申し出るか消費生活センターへ相談しましょう。
架空請求
利用した覚えがないが届くことを「架空請求」と呼んでいます。

架空請求のメールには返信しない。
ハガキやメールで連絡があり、「自宅へ訪問する」「勤務先を調査する」
「強制執行」「差押え」「信用機関に登録」など不安をあおる文言が
並んでいます。
こうしたハガキやメールを受け取った場合、記載されている連絡先に
電話やメールは絶対にせず、すぐに消費生活センターへ連絡しましょう。
もちろん身に覚えのない請求は、代金を支払う必要はありません。
参考リンク:利用した覚えのない請求(架空請求)が横行しています
オンラインゲーム課金トラブル
親のスマホや家庭用ゲーム機で、親が知らないうちに子供がオンライン
ゲームで課金をするトラブルが後を絶ちません。

子どもがオンラインゲームに夢中になり高額課金請求が!?
中には数百万円という高額課金の事例もあり、気が付いた時はあまりの
金額に腰を抜かしたという場合も。
子どもによる高額ゲーム課金を防ぐには、
・保護者や祖父母のスマホを使ってオンラインゲームをさせない。
・クレジットカードの決済時パスワードを設定するなどして、
子どもにカードを使わせない。
・保護者用アカウントで子どものアカウントも管理する。
などがあります。
未成年者が保護者の承諾なしにオンラインゲーム課金をした際、
未成年者契約の取り消しが可能な場合がありますので、
トラブルが起きたらすぐに消費生活センターへ連絡しましょう。
参考リンク:子どものオンラインゲーム課金を防ぐには
まとめ
消費生活センターはお住まいの市町村が運営する、
消費者問題の相談窓口です。
消費生活に関するトラブルや困りごとがあった時、専門の相談員
が相談を受け付けています。
「おかしいな?」「怪しいな?」など不安を感じたり、どうすれば
いいかわからない時は、迷わず消費生活センターへ連絡しましょう。
なお消費生活センターは土日祝日は休業の場合が多いので、
休日に相談したいときは国が運営する「国民生活センター」へ連絡
してもOKです。