「聖籠町は住みやすい町」として、近年新潟県内外で知られるようになってきましたが、
本当のところはどうなのでしょうか?
2024年7月町は「居住や地域満足度に関するアンケート」調査を行っています。
その結果は、聖籠町民の満足度の高さがうかがえる内容となっています。
広報せいろう 2024年12月号を参考に記事を書いてます。
アンケートは幅広い年代層を対象にしている
町が行った「居住・地域満足度に関するアンケート」では、
・2024年に16歳~18歳になる人全員
・2024年に19歳~39歳になる人1,500人(任意)
・2024年に40歳以上になる人2,500人(任意)
が対象者となっています。
調査の内容は、
「居住」「結婚・出産・子育て」「地域満足度」「デジタル社会」
の4点で、
40歳以上の方には「居住」と「結婚・出産・子育て」については質問はされていません。
具体的にはどんなことを調査したの?
「居住」では、聖籠町は住みやすいかどうか、
また住みやすくなると思う環境や支援について、
「子育て」では、聖籠町の子育て環境に満足しているか、
「地域満足度」では、暮らしやすさと幸福感(ウェルビーイング)について、
「デジタル社会」では、自身のデジタル対応やデジタルサービスの利用状況などについて、
それぞれ回答を得ています。
気になるアンケート結果
聖籠町図書館や新発田・新潟へのアクセスの良さ、東港工業地帯をはじめとする豊富な雇用環境、
手厚い子育て支援策など「聖籠町の住みやすさ」はいろいろな面で言われていて、
実際内外で高く評価されていますが、実際に聖籠町に暮らす町民からするとどうなのでしょうか?
興味深い結果が出されています。(フフフ・・・)
ズバリ【聖籠町は住みやすい町!】
「聖籠町は住みやすい町か?」という問いに、
「非常に当てはまる」「ある程度当てはまる」と答えた人は、
全体の75%にも上りました。
「住めば都」という言葉もありますよね。
また「聖籠町に住み続けたいか?」という問いには、
73%の人が「住み続けたい」と答えています。
ただし、「住み続けたいけれど、転勤で引っ越すかもしれない」という回答も。
(行かないで~~泣)
どんな環境や支援があれば戻ってきたいと思う?
「どんな環境や支援があると聖籠町に戻ってきたいと思うか」という質問に対する
16歳から39歳までの人の回答を見ると、
商業施設や娯楽の充実
公共交通の充実
子育てと仕事の両立の支援
働き場所や起業支援
子育て環境の充実
医療や福祉の充実
教育現場の充実
住宅支援
などが挙げられました。
聖籠町は最寄りのJRの駅が遠く、電車の便は確かによくないですね。
子育て環境にはおおむね満足
19歳~39歳までの世代でお子さんをお持ちの方への質問
「聖籠町の子育て環境に満足していますか?」
では、満足している・まあまあ満足していると答えた方を合わせて、65%に上りました。
聖籠町の子育て環境について不満な点として、
子どもを遊ばせる施設が不十分(公園、児童館など)
医療機関(小児科など)が不十分
放課後児童クラブの保育内容が不十分
一時預かり、延長保育などが不十分
経済的な子育て支援が不十分
幼稚園やこども園の保育内容が不十分
学校の教育内容が不十分
子育てへの相談体制が十分でない
などが挙げられています。
聖籠町の子育て支援はかなり充実している方だと思っていましたが、
一方で、まだ足りない面もあるようです。
子どもを遊ばせる公園や施設が足りないというのは、
私もその昔よく感じていました。
そのころからあまり変わっていないのでしょうか?
地域幸福度はどれくらい?
今回のアンケートでは、地域幸福度=ウェルビーイング指標も図っています。
地域幸福度(ウェルビーイング指標)とは、暮らしやすさと幸福感を数値化・可視化
することです。
オープンデータによる「客観指標」とアンケートなどの「主観指標」を偏差値で表し、
この数値で他の市町村と比較し、自分が住む町の特長を知ることができます。
アンケートからわかる地域幸福度や満足度は、
綱目 | 聖籠町 | 新潟県平均 |
幸福度(10点満点) | 6.9 | 6.5 |
生活満足度(10点満点) | 6.5 | 6.2 |
町内の幸福度(10点満点) | 6.3 | 6.2 |
周りも楽しい(5点満点) | 3.5 | 3.2 |
という数値が出ています。
どの項目も新潟県の平均値より、
聖籠町の方が上回っていることがわかります。
デジタル化社会に対応できている?
アンケートでは、
デジタル化社会の進展について肯定的な考えの町民の方が46%、
「自分はデジタル化に対応できている」という方は、
対応できている・ある程度対応できているを合わせて51%に上っています。
年代別では、
10代は92%が「対応できている」と答えているのに対し、
年代を追うごとに「対応できていない」と答える方が多くなっています。
70代では約半数の方が「対応できていない」と答えています。
子どもから大人まで、ほとんどの人がスマホを持っていると言われていますが、
高齢者の中には「スマホの使い方がよくわからない」という方が
まだ多くいらっしゃるのかもしれません。
今回のアンケート調査の中で「あるといいと思う行政サービス」の中に、
「スマホやパソコンの操作方法を学ぶ機会が欲しい」という回答が
少数派ですがみられました。
今や買い物から医療まで、インターネットは生活に欠かせないライフラインとなっています。
使い方をしっかり覚えれば、パソコンもスマホも年代に関係なく便利なツールに
なるはずです。
携帯ショップでは高齢者を対象に「スマホ教室」を開くことがあります。
興味のある方は参加してみるのもおすすめです。
あったらいいな~こんなデジタル行政サービス
アンケート結果の中で上がっている、あったらいいと思うデジタル行政サービスを
割合の高いものからいくつかご紹介します。
スマホやパソコンから役場への申請や届出ができる
マイナカードで住民票などをコンビニで取得できる
スマホやパソコンから住民票や所得証明などの申請ができる
税金や水道料金、施設利用料のキャッシュレス決済
施設利用のオンライン予約
自宅でオンライン診察
確かに、オンライン化できるものは進めてほしいと思いますよね。
システムの運用に多くの費用が掛かるのが課題でしょうか。
聖籠町の【居住・地域幸福度に関するアンケート】の詳細 ⇒ こちら
まとめ
聖籠町の【居住・地域幸福度に関するアンケート】調査の結果を見て、
「聖籠町での生活に満足している」という方が多いことがわかりました。
「聖籠町は住みやすい町」という評判は本当でしたね。
アンケート結果から浮き彫りになった聖籠町の強みの一部として、
【住宅環境】【地域行政】【自然の恵み】【地域とのつながり】
などが挙がっています。
一方で今後の課題的な要素として「弱み」(一部)では、
【買い物・飲食】【移動・交通】【デジタル生活】【公共空間】【多様性と寛容性】
【教育機会の充実】などが挙げられています。
強みは聖籠町のいいところだと思うので、残したり伸ばしたりしていけたらと思いますし、
弱みを克服するにはいろいろな課題があるでしょう。
個人的には「聖籠町の人口を増やしていく」また「人が集まる町を作っていく」
ことがポイントになるかと思います。