渋沢栄一ほか肖像画の新紙幣が20年ぶりに発行【旧札はもう使えなくなるの?】

暮らし・生活
*本記事はプロモーションが含まれます。

2024年7月3日、1万円札、5000円札、1000円札の新紙幣が発行されました。

2004年以来20年ぶりの新札発行ですが、これに伴い旧札はもう使えなくなる

のでしょうか?

旧札はこれからも使える

新紙幣は、

1万円札が、日本資本主義の父「渋沢栄一」

5千円札が、女子教育の向上に貢献した教育家「津田梅子」

千円札が、伝染病予防と治療に貢献した日本近代医学の父「北里柴三郎」

です。

 

新札が発行されると、今まで使っていた旧札はもう使えなくなるのでは?

と思われる方もいらっしゃるでしょう。

 

旧札はこれまで通り、使うことができます。

 

また「●年以降廃止」という決まりは今の時点ではないため、

いつまでも、無制限に使うことができます。

 

使用期限がないのは、一般の買い物はもちろん、銀行など金融機関

のATMで使う時も同じです。

 

まだ使える主な旧札

発行はすでに停止していますが、いまでも使える主な旧紙幣は以下の通りです。

発行年 紙幣の種類
2004年(平成16年)発行

・1万円札 福沢諭吉

・5千円札 樋口一葉

・1千円札 野口英世

これらのお札はまだ使えます。

1984年(昭和59年)発行

・1万円札 福沢諭吉

・5千円札 新渡戸稲造

・1円札 夏目漱石

これらの紙幣もまだ使えます。

1969年(昭和44年)発行

・500円札 岩倉具視

岩倉具視の500円札と500円硬貨。

1963年(昭和38年)発行

・1千円札 伊藤博文

伊藤博文の1000円札。

1958年(昭和33年)発行

・1万円札 聖徳太子

昭和の1万円札と言えば、聖徳太子。

1957年(昭和32年)発行

・5千円札 聖徳太子

聖徳太子は5千円札にもなっている。

1953年(昭和28年)発行

・100円札 板垣退助

板垣退助の100円札。

1951年(昭和26年)発行

・500円札 岩倉具視

1950年(昭和25年)発行

・1千円札 聖徳太子

聖徳太子の千円札の下は伊藤博文の千円札。

 

*発行年は、そのお札が初めて発行された年です。

 同じ肖像画でも、色の変更に伴い発行された年は記載していません。

 

あきほ
あきほ
 

板垣退助の100円札もまだ使えるのですね~ビックリです!

参考ページ: >> その他有効な銀行券、貨幣(日本銀行HPより)

 

新紙幣は銀行などで交換できる

新紙幣と旧紙幣を交換したいとき、どうすればいいのでしょうか?

新紙幣は銀行などの金融機関の窓口に行けば、交換してもらえます。

 

旧紙幣は今まで通り使えますので、無理に新紙幣に交換してもらう必要はありません。

新紙幣発行後は、順次市中に出回っていくものと思われますので、

すぐに入手しなくても構わないという方は、しばらくお待ちください。

 

新紙幣発行に伴う詐欺に注意

新紙幣発行に伴いすでに、詐欺事件が発生しています。

多いのは「新紙幣が発行され、旧紙幣は使えなくなる」といった嘘で、

お金を引き出させるものです。

 

高齢者を狙った新紙幣関連の詐欺が横行。

他にも

・旧紙幣を持っていると犯罪になるので交換してあげる

・「新札の調査」名目で訪問

・「預金が封鎖される」などの偽の情報

が挙げられ、主に高齢者が被害に遭っています。

旧紙幣を持っていても犯罪にはならない

旧紙幣は前述のように、聖徳太子が肖像画などのすでに発行を停止している

紙幣も使うことができます。

古いお札を使う人はほとんど見かけないので、「旧紙幣が使えなくなる」

と言われると、「え、そうなの?知らなかった」と信じてしまうことも。

 

でも旧紙幣は新紙幣が発行された後でも、使用停止にならない限り

無期限で使うことができますので、ぜひ覚えておきましょう。

 

もちろん「旧紙幣は今後使えなくなるから、交換してあげますよ」

というセリフは全くのウソということです。

 

新札の調査は行われていない

こちらも交換目的のようですが、

「国で新札の発行枚数を決めるので、調査を行っています。

1時間ほどで返すので、お札をいったん預からせてください」

と言って、お金をだまし取る手法です。

 

従来使っていた紙幣はまだ使えるので、国で発行枚数を決める調査

などは行っていません。

「交換のため、お札を預かります」と言われても、決して預けてはいけません。

 

預金が封鎖される!?

「預金が封鎖される」

といった偽の情報が、SNSを中心に拡散されているようです。

 

「タンス預金のあぶり出しに新紙幣が発行された」

「旧紙幣が使えなくなるため、預金が封鎖される」

などの情報は全くのデタラメです。

SNSを使った偽の情報拡散に注意。

中には「預金が封鎖された時の対策を教えます」

と言って、暗号資産の購入を勧める情報も出回っています。

 

専門家は、「日本の今の経済状況で預金封鎖などしたら、

円の価値が急激に低下し、世界経済に悪影響を及ぼすほか、

日本という国自体の信用がなくなってしまうため、

そのような高リスクの政策が行われることはあり得ない」

としています。

 

よって「預金封鎖説」は全く根拠のない偽の情報と

言わざるを得ないでしょう。

 

「預金封鎖」と不安をあおる言葉で巧みにお金を狙う詐欺には

注意が必要です。

 

参考記事 >>

 20年ぶりに新紙幣発行・同時期から詐欺・悪徳商法を追い続けた経験から注意すべき詐欺

 

まとめ

20年ぶりに発行された新紙幣ですが、新しいお札が発行されたからと言って、

古い紙幣が使えなくなるということはありません。

従来通り使いましょう。

 

新紙幣発行に伴い、詐欺事件も発生しているため、注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイトルとURLをコピーしました