【児童を守るべき教員が加害者になるなんて…】小学校での盗撮事件を防ぐためには何ができる?

学校・教育
*本記事はプロモーションが含まれます。

名古屋市や横浜市の小学校で教員による盗撮事件が発生し、

盗撮した画像をSNSのグループチャットで共有していたことが

発覚し、衝撃が広がっています。

子どもたちを守るべき立場にある教員が、

自ら性犯罪の加害者になっていたことに

驚きと憤りを感じる方も多いことでしょう。

本来保護者が安心、信頼して預けられるはずの学校が

犯罪の舞台になってしまっていたわけですが、

このような盗撮事件を防ぐためにできること

を考えてみます。

教員による前例のない女子児童を狙った盗撮事件

今回の事件は名古屋市の40代の小学校教員と、横浜市の30代の

小学校教員が愛知県内と神奈川県内の施設で、女子児童の下着姿を

盗撮ししかも、SNS上のグループで画像や動画を共有していた疑いで

(性的姿態撮影処罰法違反・撮影など)逮捕されたというものです。

 

これだけでも大変驚いてしまうのですがさらに、

名古屋市の教員は「学校だより」作成担当の立場で

学校のデジタルカメラを使って児童の様子を盗撮しており、

校外学習の引率もほぼ受け持っていたという、

まさに立場を悪用していたというしかありません・・・

NHKニュース 事件カテゴリー >> 教員による児童盗撮事件

 

着替えの時間を狙っていた?

一部報道によると、女子児童が着替えをしている部屋の前で

教師による不審な行動が女子児童により目撃されていました。

女子児童が着替えの部屋から出ると、廊下でその教師に出くわすことが

何度かあったということで、着替えの時間を狙って盗撮したの

ではないか?と思われます。

 

ちなみにこの教員は校長、教頭に次ぐ「主幹教員」で

ナンバー3の立場におり、児童らに人気のある先生でした。

SNSで盗撮画像を共有していた

女子児童の盗撮だけでも怒りを覚えるのですが、さらに

教員らでSNSのチャットグループを作り、

画像や動画を共有していたということで、

ここまで悪質だと本当に絶句してしまいます。

グループは約10人ほどがメンバーで、互いに面識はなかった

ということです。

グループ内では「こんな立場にあってうらやましい」

など称賛する声が上がっていたようです。

 

あきほ
あきほ

個人的には、この共有グループメンバー全員を捕まえてほしいと思っています。

保護者説明会は紛糾

容疑者が勤務していた小学校では、緊急の保護者説明会が

行われました。

涙を流す人や「隠しカメラがあるのでは?」など質問する保護者の姿が

あったそうです。

学校側は謝罪に追われたわけですが、校長も教頭もまさか校内外で

自校の教員が女子児童に盗撮をしていたなど、夢にも思わなかった

かもしれません。

先生方にとっても非常に気分の悪い事件でしょう。

 

なお「自分の子どもは被害者なのか?」

などの質問も相次いだそうですが、捜査中のため

「お答えできません」とのことで、

保護者にとっては不安でなりませんし、

怒りや学校に対する信頼の揺らぎなど、

様々な感情が入り交じっていることでしょう。

 

「聞いたことがない」と識者の見解

SNS上の盗撮画像や動画をパトロールし、

削除要請を行う活動をしている団体

「ひいらぎネット」の代表・永守すみれさんによると、

先生だけのコミュニティは今まで見聞きしたことがなく、

大変衝撃を受けているということです。

また実際に取引されている、校内で撮影されて盗撮画像や動画は、

撮影したのが教師なのか、生徒なのかわからないものが多いそうです。

識者も知らない教師だけの盗撮マニア?のグループの存在に、

背筋が寒くなるとともに、どうやったら自分の子どもを守れるのか、

保護者の方々の不安は増すばかりではないでしょうか?

実際永守さんも「対策には限界がある」と述べています。

性的ディープフェイクとは?

もっと悪質なのが、性的ディープフェイクと呼ばれる

画像の加工技術です。

例えば卒業アルバムの写真に裸を加工するなどの手法で、

今回逮捕された名古屋市の教員のグループ内でも

確認されています。

Yahoo!Japanニュースより >> 教師だけの盗撮コミュニティに専門家も衝撃

 

盗撮の刑罰が軽すぎる

今回の逮捕容疑は「性的姿態撮影処罰法違反(撮影など)」、

2023年7月13日に施行された新しい法律です。

他人の性的姿態を同意なく撮影する行為や、

その画像を第三者に提供・保管する行為などを処罰し、

この法律によって、盗撮行為は「撮影罪」として刑事罰の

対象となっています。

 

刑罰は、以下の通りです。

3年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金。

また、画像や動画の提供、保管、記録行為も処罰対象となり、

場合によっては撮影行為よりも重い刑罰が科されることもある。

加害者側は「軽い気持ちで」「自分の性的欲求を満たすため」

などが主に犯行に及ぶ理由となっていますが、

被害者の精神的苦痛は計り知れません。

心療内科に通院が必要になったり、仕事や学校に通えなくなったり

と日常生活を一変させてしまうほどです。

 

にもかかわらず刑罰が軽いため、加害者側から反省の意を示し

示談の提示があった場合でも、示談金は数十万円にしかならず、

多大な被害を受けてもまったく割に合わないのが現状です。

 

逮捕されても罰金刑や執行猶予などで済むことが多く、

再犯者が後を絶たないと言います。

 

あきほ
あきほ

今回の事件を契機に、盗撮の刑罰の厳重化を希望します。

小学校での教員による盗撮事件を防ぐには?

学校内で教員によって密かに行われているかもしれない盗撮行為。

大切な子供たちを守るための対策は、

今すぐにでも始めなければなりません。

盗撮行為だけでなく、教員によるわいせつ行為も

許すわけにはいきません。

どのように対策したらいいのでしょうか?

 

教員による性犯罪をさせない学校づくりとは?

朝日新聞の記事で教育現場での性加害を研究する、

奈良大学社会学部で犯罪心理学が専門の今井由樹子准教授が

「教員の性加害させない学校づくり」について

具体策として以下のことを話しています。

●男女別の更衣室を設ける。

●更衣室には女性教員のみ入室OKとする。

●着替え中は女性教員が施錠する。

●鍵は女性教員が管理する。

生命(いのち)の安全教育

文部科学省では「生命(いのち)の安全教育」

を提唱しています。

これは、

●水着で隠れる体の部分は他人には見せない、

触らせない。

●されて嫌なことははっきり嫌と拒否する。

というもので、じわじわと浸透しつつあります。

また今井准教授は児童を対象に、

●自分がされて嫌なこと

●以前嫌なことをされた経験

などをアンケート調査し、教員と情報を共有することや、

「みんなで学校を守ろう」という雰囲気を育てることが大切だと

説いています。

 

朝日新聞 教員の性加害させない学校づくりは 専門家「まずは専用の更衣室を」

 

まとめ

小学校教員による卑劣な女子児童を狙った盗撮事件、

もしかしたらこれは氷山の一角かもしれません。

大切な子供たちを性犯罪から守るため学校現場では、

学校と保護者が連携して対策していく必要があると考えます。

また盗撮行為の刑罰は現状では大変軽く、

厳罰化を求める声が高まっていくことを期待します。

タイトルとURLをコピーしました