昨年2020年(令和2年)は、聖籠町やお隣の新発田市でもクマの出没情報が相次ぎました。
今年2021年はどうでしょうか?昨年の10月ころよく聞かれた「熊が目撃された」のニュースはまだなく、新潟県内の他の地域でも多昨年に比べて、大幅に少なくなっています。
2021年新発田市周辺のクマの目撃情報
クマは例年10月11月に出没することが多く、昨年聖籠町の聖籠緑地や新発田市佐々木の工業団地周辺でも目撃されています。
新発田市内の今秋の主なクマ目撃情報は、下記の通りです。
2020年のクマ出没情報は?>>こちら
日時 | 場所 | クマの種類や頭数 |
9月28日 | 新発田市東宮 | クマ1頭 |
10月5日(火)午前11時ころ | 新発田市菅谷 | コグマ1頭 |
11月1日(月) | 新発田市内 | ツキノワグマ |
このほかにも、春~夏にも新発田市内の山間部で、クマの目撃情報があります。
聖籠町内では今年は今までのところ、クマの目撃情報はないようです。
クマの目撃情報が減っている?
県の調査によると熊の目撃情報は、今年9月は昨年の83%減、10月は95%減となっています。
今年は、クマのエサとなる木の実(ブナの実)が凶作または不作となると予測されていましたが、
クマの目撃情報が少ないことから、ある程度のエサが山の中にはあり、昨年やおととしのような食糧不足で、
人里に下りる必要がないのでは?とみられています。
新潟県のクマ出没マップ ⇒ こちら
人間を恐れないクマに注意!
クマにも世代交代が訪れています。
いわゆる「新世代クマ」と呼ばれるクマで、人間を恐れないクマのことです。
昨年の経験から、人里には果物や生ごみなど自分たちのエサになるものがあることを知ったクマたちは、
エサを求めて再び人間が住む地域まで下りてくるだろうといわれています。
クマの出没が少なくなっても安心できません。
雪が降る12月ころまでは、熊に遭遇する危険性があるようです。
クマのエサとなるような果樹や生ごみを、畑や空き地などに放置しないようにしましょう。
またクマが身を隠すのに役立つヤブや草むらなどは、刈り取るのがおすすめです。
クマに襲われたら?
考えたくありませんが、クマに襲われたらどうしたらいいのでしょうか?
クマの爪で頭や首を引っかかれると、致命傷になります。
まず地面に伏せ、頭や首を手で守りましょう。
まず何より、熊に遭わないよう注意しましょう。
基本的には一人で畑仕事をしない、一人になるときはラジオをつけたり、鈴を持ち歩き、音を鳴らして行動すると良いでしょう。
(2021年11月4日新潟日報朝刊を参考にしました)