住宅からの子どもの転落事故って高層階だけじゃないって本当?【実は意外に多い〇階からの転落】

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9歳以下の子どもが住宅から転落する事故は後を絶たず、対策徹底が叫ばれています。

マンションなどの高層階からの転落事故が多いのですが、

実は意外に多いのが、一戸建てなどの「2階」からの転落事故です。

過去31年間で170件の転落事故が発生

消費者庁によると、1993年から2023年までの31年間で、

9歳以下の子どもが住宅から転落する事故が170件起きているそうです。

 

このうち4歳以下の事故が、全体の約8割を超える132件起きています。

 

また転落した場所は、ベランダが103件、窓が47件となっています。

転落事故は家に子供だけでいるときだけでなく、大人が在宅しているとき

にも起きています。

ベランダからの転落は34%、窓からは81%が大人の在宅時に発生している

ことがわかっています。

 

参考記事 >>

ご注意ください!窓やベランダからの子どもの転落事故(政府広報オンライン)

 

転落事故が起きる原因は?

窓やベランダからの転落事故では、足場になるものが近くにあったこと

原因となっているケースが多く見られます。

ベランダからは、いすやエアコンの室外機を足場に、

また窓からはソファやベッド、椅子を足場に使って転落事故が起きています。

何歳くらいの子どもの事故が多いの?

子どもの転落事故で年齢的に一番多いのは、3~4歳です。

いろいろなことに興味を持ち、好奇心旺盛な時期である反面、

ベランダや窓などの高いところに上ることが危険であるという認識がまだない

のがこの年代の子どもです。

3~4歳くらいの子どもの転落事故が多い。

 

次に多いのが1~2歳の子供です。

 

一人で歩き始め、大人が目を離したほんの数秒の間にどこかへ行ってしまうほど、

動きが活発で危なっかしく、自分の周囲の環境に危険が潜んでいるなどということは

まだわからないのも当然です。

 

 

意外に多い2階からの転落事故

子どもの転落事故は、マンションやアパートなどの高層階からだけではありません。

戸建て住宅や低層階に住んでいると、子どもが誤って転落することはあまり

考えられないかもしれませんが、実は2階からも多く発生しています。

戸建て住宅の2階からの転落事故も発生している。

保護者は1階にいて、子どもは2階で遊んでいる時窓によじ登り、

網戸によりかかったところ網戸が外れて、そのまま地面に転落したケースや、

ベランダによじ登ったところ、そのまま前のめりになり、鉄棒の「前回り」

のような状態でそのまま転落など、

特に足場を使わなくても地面に落ちてしまうこともあります。

 

高層階と比べると2階はそれほど高さはないので、転落死というケースはまれ

かもしれませんが、打ち所が悪いと死亡事故につながる恐れがあるほか、

ケガをすると内臓損傷や全身打撲など重症を負う危険性があるため、

注意が必要です。

 

参考記事 >>

 幼児のベランダ転落事故は高層階以外でも注意【セコム子どもの安全ブログ】

 

保護者が一緒にいても事故が起きることも

子どもの転落事故は、親が目を離したすきに起きることが多いですが、

同じ部屋にいても、親が別なことに集中していると、気づかないうちに

子どもは窓やベランダによじ登ったりすることがあります。

ベランダにあるエアコン室外機が足場になることも。

子どもの動きは敏捷ですし、危ないか危なくないかなど考えず、

あっという間に行動を起こしてしまうので、親が同じ部屋にいても事故が

起きる可能性があります。

 

転落事故を防ぐにはどうしたらいいか

転落事故だけでなく、子どもを周囲の危険から守るために

親は絶えず目配りしていなければなりませんが、親も人間です。

 

1秒たりとも、子どもから目を離さないでいることは不可能です。

 

よって、窓やベランダなどに転落防止策を講じることが大切です。

例えば、

・ベランダや窓に足場になるものを置かない

・補助錠を付ける

・窓やベランダ、網戸の劣化点検

・子供を一人にしない

などが挙げられます。

 

足場になるものを置かない

前述の通り、子どもの転落事故は足場になるものがあると発生しやすくなります。

ベランダにはできるだけ、足場になりそうなものは置かないことです。

椅子やおもちゃ、段ボール、プランター、植木鉢、束ねた新聞紙、バケツなど、

足場になるかも?と考えられるものは撤去します。

ベランダには物は置かないのが無難。

またエアコンの室外機は最も足場になりやすいものの一つですが、

手すりから60センチ以上離して設置するのがおすすめです。

 

もし60cm以上離すことができない場合は、子どもが一人でベランダに

出られないよう、窓に補助錠を付けます。

窓に補助錠を付ける

子どもが一人で窓を開けて出られないよう、補助錠を付けることをおすすめします。

窓だけでなく、網戸にも付けます。

網戸は子どもの力でも簡単に開くのですが、意外に盲点になっています。

子どもの転落防止や防犯にも役立つ補助錠。

GOKEI サッシ窓に付ける補助錠

 

両面テープで張り付けるタイプの補助錠。

和気産業 サッシ引き戸用補助錠 ワンタッチシマリGB大

 

窓の近くにものを置かない

窓の近くにベッドやソファ、家具などがあると、それは子供にとっては

格好の足場となってしまうことも。

窓付近には極力物は置かず、インテリア品の配置を工夫します。

窓や網戸、ベランダの劣化点検

特に網戸の劣化点検が欠かせません。

網戸が外れそうになっていないか、網が破れかかっていないかなどを定期的に

点検します。

網戸に穴が空いていたら張替えを。

1歳くらいの子どもでも、網戸によりかかると網戸が外れて転落することもあります。

ベランダからの転落防止ネットを張る。

落下防止安全ネット

ベランダや階段などからの転落を防止する安全ネット。

結束バンド(100均などで販売)で固定するだけで、すぐにネットが張れます。

工具やねじは不要です。

 

子どもだけおいて出かけない

「すぐそこまでゴミ出しに」

「5分で戻るから」

と言って、子どもだけ残して外出することはありませんか?

転落事故は、子どもからほんの僅か目を離したときに発生しやすくなっています。

 

また小さい子供ほど、親の姿が見えないと不安になって探し回ります。

そんな時、窓を開けたりベランダに出たりと、予期せぬ行動をとるかもしれません。

ベランダを子どもの遊び場にしない

子どもだけで、ベランダで遊ばせるのはやめた方が無難でしょう。

小さい子供は、高い場所が危険だという認識がまだありません。

子どものベランダでの遊びは注意が必要。

ベランダにいると、いろいろな音が聞こえてきます。

好奇心旺盛な小さい子どもは、音のする方へと注意を向け身を

乗り出してしまうかもしれません。

窓や網戸に寄りかからないことを教える

出窓に上り付き、網戸に寄りかかって起きる転落事故は、

意外に7歳以上の子どもにもよくあります。

7歳と言えば小学生ですが、普段から窓や網戸に寄りかからないことを

よく教えましょう。

まとめ

子どもの住宅からの転落事故について、ニュースでもよく取り上げられています。

子どもから片時も目を離さないというのは限界がありますが、

対策を講じることで未然に事故を防ぐことにつながります。

窓や網戸に補助錠を付けたり、窓やベランダに足場になるものを置かないなど、

すぐにできる対策ばかりですので、窓やベランダ周辺をチェックしてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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