聖籠町では、幼児(満1歳~小学校入学前まで)のおたふく風邪の予防接種費用に助成金が出ます。
令和3年までは、1回分の接種のみ助成金が出ましたが、令和4年からは2回分の費用を補助してくれます。
自費で支払うと高額になる予防接種費用は、助成制度を利用するのがおすすめです。
おたふく風邪とはどんな病気?
おたふく風邪は、「流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)」や「ムンプス」とも呼ばれ、
耳のそばにある耳下腺(じかせん)が腫れて、熱が出る感染症です。
ちなみにおたふく風邪と診断された場合には、腫れが引くまでの間、学校は出席停止になります。
おたふく風邪の原因は「ムンプスウイルス」です。
感染力が強く、感染経路は接触や飛沫によるものです。
幼稚園や保育園などの集団生活で、感染する機会が多くなっています。
日本では今のところ、おたふく風邪の予防接種は「任意接種」ですが、感染すると様々な合併症を引き起こす可能性があり、
予防接種をしておいた方がいいといわれています。
おたふく風邪の合併症は?
おたふく風邪は対処療法で症状が和らぐケースが大半ですが、合併症を引き起こす場合もあります。
主な合併症は髄膜炎や髄膜脳炎、思春期以降の男性の場合には睾丸炎、女性の場合には卵巣炎や乳腺炎などがあります。
また、成人女性で妊娠早期におたふく風邪にかかると、流産するケースもあるようです。
おたふく風邪のにかかった人の中には、0.1〜1%の割合で「ムンプス難聴」と呼ばれる後遺症が起きることがあります。
片耳だけ難聴になることが多く、子どもの場合は周囲が気がつかないことも多いようです。
両耳難聴の「高度感音性難聴」が起きることはまれですが、補聴器や人工耳の装着が必要になる場合も
ごくわずかながらあるようです。
おたふく風邪のワクチン接種について
今現在、おたふく風邪の感染を防ぐ唯一の方法がワクチン接種です。
おたふく風邪の予防接種は「任意接種」ではありますが、1回だけの接種だとおたふく風邪にかかる可能性があることと、
重症化を防ぐため2回接種することが望ましいとされています。
おたふく風邪の予防接種後、有効なレベルの免疫が付いたとされる人の割合は90%ほどに達するといわれ、
ワクチン接種した人でおたふく風邪にかかる人の割合は、1~3%と低くなっています。
ワクチン接種の効果が続く期間は、接種後8年ほどともいわれていますが、
5年を過ぎると、次第に低下していくとされています。
ちなみにおたふく風邪の予防接種は、注射で生ワクチンが接種されます。
1回目と2回目を受けるタイミングは
おたふく風邪の予防接種を受けるタイミングは、
・1回目は満1歳になったら早めに
・2回目は小学校入学前の14日間に
が推奨されています。(日本小児科学会より)
おたふく風邪の予防接種費用はいくらかかる?
おたふく風邪の予防接種にかかる費用は、地域や医療機関などにより異なりますが、
一般的には自費の場合、5,000円~6,000円ほどかかることが多いようです。
聖籠町だけでなく、他県や他の市区町村でもおたふく風邪の予防接種費用の補助を行っているところが多いので、
利用されるのがおすすめです。
聖籠町のおたふく風邪の予防接種について
聖籠町では、接種日の時点で満1歳の乳児から小学校入学前までの幼児を対象に、おたふく風邪の予防接種を行っています。
お子さんの予防接種を希望する方は、かかりつけの小児科など医療機関へ電話をして予約をします。
接種に行くときには母子手帳が必要ですので、忘れずに持っていきましょう。
【助成金額】
1回あたり2,000円。2回まで助成しています。
助成金の申請方法
おたふく風邪の予防接種をしたら、聖籠町の保健福祉センターへ行って申請をします。
【申請に必要なもの】
・母子手帳
・医療機関でもらった領収書
・金融機関の通帳など振込先がわかるもの
・印鑑
おたふく風邪の予防接種についての問い合わせ
聖籠町 保健福祉センター 保健福祉課・健康推進係 0254-27-6511