職場だけでなく学校や家庭、公共の場で見られる「ハラスメント」、
相手の気持ちや人としての尊厳を傷つけたりする「嫌がらせ」や「いじめ」
を言います。
パワハラやセクハラなどが主なハラスメントとして知られていますが、
他にもいろいろなハラスメントが存在します。
職場での最新ハラスメント13種類と、ハラスメントを相談できる窓口も
併せてご紹介しています。
法律で規制されているハラスメントは5つ
下記の5つのハラスメントは法律で規制されており、
企業は防止策が義務付けられています。
パワハラ・・・パワーハラスメント
セクハラ・・・セクシュアルハラスメント
マタハラ・・・マタニティハラスメント
パタハラ・・・パタニティハラスメント
ケアハラ・・・ケアハラスメント
いずれも深刻度の高いハラスメントで、場合によっては
暴行罪、名誉棄損罪、強制わいせつ罪などに問われる可能性があります。
参考記事:ハラスメントとは?ー福利厚生ナビ
パワーハラスメント
パワハラは「労働施策総合推進法」という法律で規制されています。
上司から部下、部下から上司、同僚同士などの関係で、
優位性を背景に業務上適正な範囲を超えて身体的・精神的に
苦痛を与える行為です。
パワハラが深刻化し命を絶ってしまうケースも。
セクシュアルハラスメント
セクハラは男女雇用機会均等法で規制されている行為ですが、
職場だけでなく、学校や公共の場でも起こりえます。
性的な言動で相手に不快感を与える行為で、
性的な冗談や外見へのからかい、手紙やメールで性的な内容を伝える、
執拗な誘い、体に触れる、性的関係を迫るなどがあります。
また性自認や性的嗜好などに対する偏見も含まれます。
マタニティハラスメント
マタハラは男女雇用機会均等法と育児・介護休業法で規制されており、
職場で妊娠・出産・育児を理由に不当な嫌がらせを
受けることを言います。
妊娠の報告をしたところ上司に露骨に嫌な顔をされた、
産休や育休を取らせてもらえない、降格や配置転換、
育児と仕事の両立をしにくい雰囲気を作るなどがあります。
パタニティハラスメント
パタハラは育児・介護休業法で規制されています。
パタニティとは「父性」を意味します。
男性が育休や時短勤務を取得する際に、人事異動や減給が行われたり、
不利益な言動で(育休を取るなら辞めてもらうなど)心理的に
追い込まれたりすることもあります。
ケアハラスメント
ケアハラは介護休業や時短勤務を申し出た労働者に
不利益な言動や不当な扱いをする嫌がらせ行為です。
降格人事や昇進の妨げ、心理的苦痛を与える発言で
介護と仕事の両立が困難になることも。
介護休業の取得は介護者の支援制度として法律で定められています。
その他のハラスメント
上記以外にもいろいろなハラスメントが存在しています。
ハラスメントと言うと職場でよく起こるというイメージがあるかもしれませんが、
最近問題になっている「カスハラ」のように、
公共の場でのハラスメントもあります。
●モラハラ・・・モラルハラスメント
●カスハラ・・・カスタマーハラスメント
●フキハラ・・・不機嫌ハラスメント
●テクハラ・・・テクノロジーハラスメント
●ロジハラ・・・ロジカルハラスメント
●ジェンハラ・・・ジェンダーハラスメント
●スメハラ・・・スメルハラスメント
●音ハラ・・・音ハラスメント
モラルハラスメント
職場だけでなく夫婦間や恋人同士でも発生する「モラハラ」。
道徳や倫理に反する言動で、相手に精神的苦痛を与えます。
いわゆる言葉の暴力、人格や能力の否定、嫌がらせなどで
モラハラを受けている人はそれがモラハラだと気づかないことも。
カスタマーハラスメント
カスハラは暴行や脅迫、暴言、過剰な要求、長時間にわたる拘束
など取引先や顧客からの不当な言動を指し、
最近では個人情報の特定と公開、SNSでの誹謗中傷といった行為も
増えています。
一般店舗でのクレーマー行為なども問題になっています。
不機嫌ハラスメント
不機嫌ハラスメントは「フキハラ」と呼ばれています。
不機嫌な態度や言動で周囲に嫌な思いをさせる行為を指し、
具体的には舌打ちやため息、無視、不機嫌な態度を続ける
などがあります。
職場だけでなく家庭でもフキハラに悩むケースも。
ロジカルハラスメント
ロジカルハラスメント=ロジハラは、
正論を振りかざし相手の気持ちを考えず理詰めで追い詰める
言動です。
自分が正しいと信じ込んでいるため、相手を論破するまで理屈を通そうと
する態度が不快感や精神的苦痛を与えます。
ジェンダーハラスメント
ジェンダーハラスメント=ジェンハラは、
性別を理由とした嫌がらせや差別的言動です。
「男らしくしろ」「●●は女の仕事だ」などの発言が代表的です。
職場では、性別による役割分業という固定観念から、
業務内容や配分などに差を付けたり、キャリアや昇進の妨げに
なったりすることもあります。
また性的マイノリティへの差別も含まれます。
スメルハラスメント
スメルハラスメント=スメハラは、臭いが原因で周囲に不快感を与える
ことを指します。
体臭や口臭、タバコ、香水、柔軟剤などの臭いがきつく、
精神的苦痛を感じる人もいます。
ハラスメントと言われていますが、当の本人は全く気が付いていないことも多く、
周りが注意しにくいのが現状です。
音ハラスメント
音ハラスメント=オトハラは過剰に大きな音や不快な音を出す
ことで、周囲が精神的苦痛を感じるというものです。
ノイズハラスメントとも呼ばれています。
よく言われているのが、オフィスや電車内でのパソコンのタイピング音。
またドアを乱暴に閉める音、鼻をすする音、食事中の咀嚼音なども
音ハラとして指摘されています。
各種ハラスメントの相談窓口
様々なハラスメントが存在し、ひそかに悩んでいる方も多いかもしれませんね。
ハラスメントについて相談したいときは、どこに伝えたらいいのでしょうか?
会社の内部に相談窓口を設けている企業もありますが、
話しが漏れるのではないか?
人事担当に掛け合ったけれど取り合ってもらえない、
また
社内に相談窓口がない
という場合は、
労働局または労働基準監督署にある「総合労働相談コーナー」
がおすすめです。
その際、
●ハラスメントが起きた日時
●どんなことを誰に言われた、されたのか。
●どんなことを強要されたのか。
●誰か見ていた人はいたか。
などをあらかじめまとめておきましょう。
職場のハラスメント相談窓口
職場のハラスメントに関する相談窓口は、総合労働相談センター以外
にも複数あります。
| 相談窓口 | 説明 | サイト |
| 総合労働相談センター | 各都道府県の労働局にある。ハラスメントや解雇、雇止め、賃金引き下げ、採用など労働問題全般を専門の相談員が対応。 | >> こちら |
| 新潟県労働相談所 | 新潟県庁1階にある。相談無料、秘密厳守。電話や対面での相談に対応。 | >> こちら |
| 法テラス(日本司法支援センター) | 法テラス新潟では弁護士や司法書士との無料法律相談を受け付けている。 | >> こちら |
| みんなの人権110番 | 法務省管轄の「全国共通人権相談ダイアル」。差別やハラスメントなど人権問題の電話相談に対応。 | >> こちら |
まとめ
上記にご紹介した以外にも様々なハラスメントが存在し、
悩んでいる方がいらっしゃいます。
一昔前までは「ハラスメント」とは呼ばれることがなかったものでも、
近頃は嫌がらせや差別として認識されるようになってきました。
各種ハラスメントに関しては、国や県などが運営する相談窓口が
複数整備されています。
ハラスメントでお困りの場合はぜひご利用ください。

